
「平屋に憧れるけれど、収納スペースが足りるか不安」。そんなお悩みはありませんか?この記事では、限られた平屋の空間を有効活用できる収納アイデアとして、ウォークインクローゼットのメリットやデメリットを詳しく解説します。設計時の注意点や、ステーツが実際に手がけたレイアウト事例もあわせてご紹介。収納に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。ウォークインクローゼットは、大容量の収納と快適な動線を両立できる人気の間取りです。この記事では、平屋にウォークインクローゼットを取り入れるメリット・デメリットをわかりやすく解説。ステーツの実例や設計時の注意点も紹介します。
- 平屋にウォークインクローゼットを設けるメリット
- 収納力アップ
- 生活動線の改善
- おしゃれな空間演出
- 平屋にウォークインクローゼットを設けるデメリット
- 掃除・湿気対策が必要
- コストがやや上がる
- 広い敷地が必要
- 平屋にウォークインクローゼットを設ける際のレイアウトの特徴
- 暮らしにフィットする多様なレイアウト
- 回遊動線を考慮したレイアウト
- 玄関横や土間収納と兼用するレイアウト
- 家の北側や隅のデッドスペースに配置するレイアウト
- 平屋にウォークインクローゼットを設計する際の注意点
- 通気性の確保
- 照明・コンセントの配置
- 収納の「量」だけでなく「使い方」も考える
- 将来的なライフスタイルの変化を想定する
- 注文住宅の施工事例と間取り
- 事例01
- 事例02
- 事例03
- まとめ
平屋にウォークインクローゼットを設けるメリット

平屋にウォークインクローゼットを設ける主なメリットを紹介します。
収納力アップ
平屋にウォークインクローゼットを設けることで、収納力がアップし、住まい全体がすっきり片づきます。大型のタンスや収納棚を置かずに済むため、リビングや寝室が広く使える点もポイントです。
季節の衣類やかさばる荷物をひとまとめにでき、家族ごとのスペース分けも可能。整理整頓がしやすく、毎日を気持ち良く過ごせる空間が実現します。
生活動線の改善
ウォークインクローゼットを設けると、間取り次第で洗濯や着替えの流れが効率的になり、生活動線が快適になります。
特に平屋ではワンフロアになるため、2階に設ける場合と違って階段の行き来がなく、その点では移動が格段に楽になります。ウォークスルー型にすれば、通り抜けもできて移動がさらにスムーズ。忙しい日常でも家事がラクになり、暮らしやすさを実感できる住まいとなります。
おしゃれな空間演出
ウォークインクローゼットは、収納しながら楽しめる「見せる空間」として活用できます。その理由は、工夫次第でショップのようなおしゃれな雰囲気に変えられるからです。
毎日の身支度が楽しくなるだけでなく、自分たちだけの特別な場所として、暮らしの満足度を高めてくれます。

平屋にウォークインクローゼットを設けるデメリット

平屋にウォークインクローゼットを設ける際は、多くのメリットがありますが、注意すべきデメリットも存在します。ここでは主なデメリットを紹介します。
掃除・湿気対策が必要
平屋の場合はワンフロアに部屋が多くなり、窓が不要な収納スペースは囲われる間取りになるケースが多いため、湿気やホコリがたまりやすい傾向があります。そのため、こまめな掃除と換気が欠かせません。
ステーツでは、通気性を考えたレイアウトや換気扇の設置、除湿機の併用など、湿気対策を提案しています。快適に使い続けるためには、日々のちょっとした手間が必要になりますが、それを上回る利便性を実感していただける設計を心がけています。
コストがやや上がる
ウォークインクローゼットを平屋に取り入れる場合、通常の収納より広さや造作が必要となるため、建築費用がやや上がる傾向があります。
ただし、ステーツでは使いやすさと動線を考慮した設計を前提にしながらも、コストを抑える工夫を多数ご用意しています。例えばシンプルな造りや既存の動線を活かす間取りによって、予算内での提案も可能です。
広い敷地が必要
平屋にウォークインクローゼットを設ける場合、全ての空間がワンフロアに収まるため、収納や居室に加え、動線や開放感を確保するには、ある程度の敷地の広さが必要になります。そのため、空間に余裕を持たせた設計を目指す際には、一つの課題となることがあります。
そこでステーツでは、限られた土地条件でも快適に暮らせるよう、動線や空間配置を工夫し、狭さを感じさせない設計を提案しています。必要な機能を無理なく集約しながら、ウォークインクローゼットの快適さも両立できる住まいづくりを目指しています。

平屋にウォークインクローゼットを設ける際のレイアウトの特徴

20坪程度のコンパクトな敷地や、3LDKといった限られた間取りでも、設計次第で快適なウォークインクローゼットを取り入れることは十分可能です。収納スペースと生活動線をうまく両立させることで、暮らしやすさを損なうことなく、空間を有効活用できます。
以下では、平屋にウォークインクローゼットを設ける際の、主なレイアウトの特徴を紹介します。
暮らしにフィットする多様なレイアウト
着替えや就寝前後の動作と収納が自然に繋がる理由でこれまでウォークインクローゼットは、寝室のすぐ隣に配置するのが基本でした。
しかしステーツでは、朝の身支度や夜の着替えなど、毎日の動きを想定したうえで、無理のない動線設計を提案しています。わざわざ別の部屋に行かずとも必要な衣類をすぐ取り出せる配置にすることで、家事や生活の負担を軽減し、より快適な暮らしが実現します。
回遊動線を考慮したレイアウト
回遊動線を意識して配置すると、ウォークインクローゼットはより快適に使える空間になります。出入り口を寝室側に限定するのではなく、寝室からクローゼット、洗面室やランドリーへと繋がる動線を設けることで、回遊できる間取りとなり、日々の移動がスムーズに。
さらに、洗濯後にそのままクローゼットに収納し、着替えてから洗面室に移動できるような回遊動線にすることで、暮らし全体での使いやすさが変わります。朝の支度や帰宅後の着替えも一連の流れで行えるため、快適さをより強く実感できる住まいとなります。
玄関横や土間収納と兼用するレイアウト
ウォークインタイプのシューズクローゼットを玄関横や土間収納と兼用するレイアウトにすると、外出時も帰宅時もスムーズに動ける住まいが実現します。動線の起点となる玄関付近に収納を集約することで、日常の動きが効率化できるからです。
ステーツでは、靴やコート、カバンなどをまとめて収納できる空間として、ウォークインタイプのシューズクローゼットを玄関まわりに設ける提案も行っています。このような間取りは、屋外から持ち込んだ荷物をリビングにもち込まず、すっきりとした空間を保てる点も魅力です。
家の北側や隅のデッドスペースに配置するレイアウト
ウォークインクローゼットは家の北側や隅など、採光の必要が少ない場所に配置することで、空間をムダなく活用できます。窓を必要としない収納空間は、日当たりを気にしない北側でも快適に使えるからです。
平屋の限られた面積を最大限に活かす場合、デッドスペースになりがちな家の隅を収納スペースとして活用できます。
生活動線を妨げることなく、見た目もすっきりとした空間を実現でき、居住スペースを広く保てるのがメリットです。住まい全体のバランスを考えた設計が、毎日の快適さに繋がります。

平屋にウォークインクローゼットを設計する際の注意点

平屋にウォークインクローゼットを設計する際の主な注意点を紹介します。
通気性の確保
ウォークインクローゼットを快適に使うためには、通気性をしっかり確保することが大切です。密閉された空間は湿気がこもりやすく、カビや衣類の劣化の原因になります。
ステーツでは、換気扇や通気口の設置、窓の配置などを工夫し、空気が循環しやすい環境をつくることを心がけています。さらに、調湿性のある内装材を採用するなど、湿気対策に特化した提案も可能です。
照明・コンセントの配置
ウォークインクローゼットを快適に使うには、照明やコンセントの配置にも注意が必要です。暗くて見えにくい空間では衣類の確認や身支度がしづらくなります。
ステーツでは、クローゼットの広さや棚の位置に合わせて、適切な照明配置を検討し、必要な場所にコンセントを設ける設計を提案しています。最初から使い勝手を考えた計画を立てることで、完成後に「もっとこうすれば良かった」と後悔しない収納空間を実現できます。
収納の「量」だけでなく「使い方」も考える
ウォークインクローゼットを計画する際は、収納する量だけでなく、どのように使うかを考えることが大切です。広さがあっても物の出し入れがしづらければ、結局使いにくい収納になります。
ステーツでは、収納する物の種類や頻度、使う人の生活動線に合わせた内部設計を提案しています。棚やハンガーパイプの高さ、奥行き、動線の幅などを工夫することで、毎日の身支度や片づけがスムーズになります。
将来的なライフスタイルの変化を想定する
ウォークインクローゼットを設計する際には、今の暮らしだけでなく将来のライフスタイルの変化も見据えることが大切です。年齢や家族構成の変化によって収納する物や使い方が大きく変わる可能性があるからです。
収納設計の際には、子供の成長や夫婦の暮らし方の変化、高齢期を見据えた提案が可能です。棚の高さを調整できる仕様や、余裕のある動線の確保など、暮らしの変化に対応したプランについてもお気軽にご相談ください。

注文住宅の施工事例と間取り
以下では、ステーツが手がけた平屋のウォークインクローゼット付き住宅の事例を紹介します。
事例01

面積:37.05坪
家族構成:夫婦+子供2人


洗濯・収納・就寝までが一続きになるように、水回りからウォークインクローゼット、そして寝室へとつながる間取りを採用した事例です。
ランドリールームにはスロップシンクを設けており、子供の泥汚れや上履きなどの手洗いに便利。洗濯後はすぐに奥のクローゼットに片づけられるので、家事の手間がぐんと減ります。
ウォークインクローゼットは大容量で、有孔板(※)を活用した壁面収納も可能。片づけやすさと暮らしやすさを両立した、理想的な住まいです。
※有孔板とは多数の突き抜けた穴(孔)が等間隔で設けられている板。リビングやキッチンなどのデッドスペースや壁面など、必要な場所に簡単に収納スペースを増やしたい際に便利です。
事例02

面積:35.06坪
家族構成:夫婦+子供2人
35坪の広さを活かした、機能性と快適性を兼ね備えた平屋の事例です。取り入れられている動線や収納の工夫は、35坪よりコンパクトな住まいにも応用が可能です。

玄関はR下がり壁(※)でゆるやかに区切られています。
※半円形になっている垂れ壁。 おしゃれな雰囲気を演出できます。


シューズクロークから直接パントリーへ入れる動線となっており、買い物帰りの荷物整理もスムーズです。

キッチンのすぐ横にウォークインクローゼットを配置し、収納と家事動線の効率を高めた間取りに。



水回りは、浴室から脱衣室、洗面室、ランドリー、ウォークスルークローゼット、寝室へと一直線に繋がり、家事の流れを効率化しています。

ランドリールームにはアイアンバーを3本設置しているので、たくさんの洗濯物を一度に干すことが可能。その奥には寝室へと続くウォークスルークローゼットを設け、洗濯から収納、着替えまでの動作を無駄なく完結できます。
事例03

面積:31.90坪
家族構成:夫婦+子供2人


LDKに隣接する3.5帖のファミリークロークを設け、家族全員の衣類や日用品をたっぷり収納できる空間を実現。


正面には脱衣所があり、洗濯後の収納や着替えがスムーズに行える便利な配置も魅力です。動線が短いため、片づけもラクで家事効率がぐんとアップ。リビングに物が散らかりにくく、いつも整った空間をキープできます。実用性と快適さを兼ね備えた、家族みんなが暮らしやすい住まいです。

まとめ
ライフスタイルに合ったレイアウトや収納計画のウォークインクローゼットは、家事効率を高めるだけでなく、暮らし全体にゆとりをもたらします。
ステーツでは、平屋という限られた空間の中でも、快適で無駄のない間取りを実現するために、お客様一人ひとりの生活スタイルや将来設計を大切にした提案を行っています。
「どの場所にウォークインクローゼットを設ければ暮らしやすいか知りたい」「収納と動線を両立させた設計ができるか不安」などのお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

