
テラスのある平屋は、自然の光や風を身近に感じながら過ごせる住まいとして人気です。一方で、取り入れるには設計や費用について、事前に考えておきたいポイントもあります。
この記事では、テラス付き平屋のメリット・デメリットから間取りの考え方、建築コストの目安、実際の施工事例まで、幅広く紹介します。住まいづくりの参考にしてみてください。
- テラス付き平屋の人気が高まる理由
- 自然を感じながら暮らす平屋+テラスの魅力
- スローライフ志向・アウトドア志向の高まり
- おしゃれなライフスタイルを叶えるアイデア
- テラス付き平屋の間取り・レイアウトの特徴
- テラスを中心とした「コの字・L字型」のレイアウト
- 室内とテラスの一体感を出す「リビング直結型」の平屋
- 中庭的に活用する「インナーテラス」
- 平屋+テラスの設計で注意したいポイント
- プライバシー確保と目隠しの工夫
- 採光・風通しと天井の高さ・窓配置の工夫
- 防犯・雨風対策、メンテナンス性にも注意
- テラスのある平屋のメリット
- 外とつながる開放感/自然との一体感
- 家族やペットとの時間が増える
- バーベキューや家庭菜園など活用の幅が広い
- テラスのある平屋のデメリット
- メンテナンスや虫対策が必要
- 雨の日の活用に工夫が必要
- コストを抑える方法
- コストを抑える工夫(素材・広さ・位置)
- 注文住宅の施工事例と間取り
- 事例01
- 事例02
- 事例03
- まとめ
テラス付き平屋の人気が高まる理由

テラス付き平屋は、暮らしやすさと心地よさを両立できる住まいとして人気が高まっています。ここでは、その主な理由を解説します。
自然を感じながら暮らす平屋+テラスの魅力
1つ目の理由は、日常の中で「自然との繋がりを大切にしたい」というライフスタイルが広がっているからです。
平屋は、庭との距離が近く、リビングから直接テラスへアクセスできる間取りもできるため、四季折々の景色を身近に感じられる住まいとして親しまれています。
スローライフ志向・アウトドア志向の高まり
スローライフやアウトドアを大切にしたいと考える人が増えている点も、テラス付きの平屋が人気な理由の一つです。
テラスは外の空気を感じながら読書をしたり、家族でバーベキューを楽しんだりと、手軽にアウトドア気分を味わえる場所です。こうした空間があると、生活に余裕が生まれ、心身ともにリラックスできます。
おしゃれなライフスタイルを叶えるアイデア
自分らしいおしゃれなライフスタイルを実現できる点も、人気の理由です。限られた空間の中でも、テラスを工夫して使えばカフェのような雰囲気やリゾート風の空間をつくれます。
例えば、ウッドデッキにお気に入りのチェアや植物を配置するだけで、屋外リビングとして活用でき、気軽にくつろげる場所が増えます。平屋は構造上、屋外との一体感が得られやすいため、テラスのデザイン次第で家全体のおしゃれ度や外観の印象が高まります。

テラス付き平屋の間取り・レイアウトの特徴

テラス付き平屋ならではの間取りやレイアウトの特徴について、次に詳しく紹介します。
テラスを中心とした「コの字・L字型」のレイアウト
テラス付き平屋では、「コの字型」や「L字型」のレイアウトが選ばれることがあります。それぞれには、次のような特徴があります。

リビングやダイニング、寝室がテラスを囲むように配置されると、光や風が家全体に行き渡り、明るく開放感が生まれます。視線が外に抜けることで室内が広く感じられる効果もあり、限られた面積でもゆとりを感じやすくなる点も魅力です。
室内とテラスの一体感を出す「リビング直結型」の平屋
テラス付き平屋は、室内と屋外を一体の空間として使えます。また、リビングの大きな窓や引き戸を開けるだけで、テラスがまるで部屋の延長のように感じられる点が特徴です。
そのため、開放感が生まれ、実際の広さ以上にゆったりとした空間に見せられます。日中は自然光がたっぷり入り、風通しも良く、心地良い住環境になる点が魅力。屋内外を自由に行き来できるので、庭で遊んだり、作業したりするのにも便利です。
中庭的に活用する「インナーテラス」
「インナーテラス」は建物の内側に設けたテラス空間で、中庭のように囲まれた造りになっているのが特徴です。
外部からの視線を遮りつつ、自然の光や風をしっかり取り入れられるので、プライバシーを確保しながら屋外空間を楽しめます。
例えば、家の中心にインナーテラスを配置することで、周囲の部屋すべてに光と風を届けることができます。天気のいい日は子供の遊び場や洗濯物干し場など多目的に使える空間です。

平屋+テラスの設計で注意したいポイント

テラス付きの平屋は、おしゃれで快適な住まいとして人気を集めていますが、設計時には見落としがちな注意点もあります。理想の暮らしを実現するためには、見た目だけでなく機能面にも目を向けることが大切です。
以下では、後悔しないために押さえておきたい設計のポイントを紹介します。
プライバシー確保と目隠しの工夫
屋外にあるテラスは開放感が魅力ですが、その反面、隣家や通行人の視線が気になり、ゆったりと過ごしにくくなることもあります。
そこで、フェンスや格子、植栽などを上手に取り入れながら、風通しや採光を妨げない目隠しの工夫が求められます。例えば、テラスのまわりに背の高い木を配置すれば、自然の雰囲気を保ちながら視線をやわらかく遮ります。
採光・風通しと天井の高さ・窓配置の工夫
天井の高さや窓の配置を工夫すると、自然の光と風を効果的に取り入れられる住まいになります。
平屋は上下階がないため、通風や採光の経路が限られます。そのため、天井を高くして高窓を設ける、また風の通り道を考えて対角に窓を配置するなどの工夫が必要です。
こうした設計によって、室内の明るさや空気の流れが整い、冷暖房に頼りすぎずに快適に過ごせる環境が実現します。
防犯・雨風対策、メンテナンス性にも注意
安心して長く暮らすためには、見た目の良さだけでなく、実用面での工夫が欠かせません。テラスは外部に開かれた空間であるため、泥棒の侵入経路になりやすく、また風雨の影響を受けやすいからです。
例えば、施錠できるシャッターや防犯ガラスの設置、防水性の高い素材を使った床材の採用などが対策として有効です。また、排水や掃除のしやすさも大切で、テラスに傾斜をつけたり、点検口を設けたりするとメンテナンス性が向上します。

テラスのある平屋のメリット

暮らしをより豊かにしてくれる、テラスのある平屋。その主なメリットを紹介します。
外とつながる開放感/自然との一体感
平屋は庭やテラスとの距離が近く、リビングなどの生活空間と屋外が自然に繋がっている点が特徴です。そのため、テラスのある平屋では、室内にいながらも外の光や風を感じられるメリットがあります。
家族やペットとの時間が増える
屋外と屋内がつながることで、日常の中で、家族やペットと一緒に過ごせる時間や場所が増える点もメリットです。
リビングからそのまま出られるテラスで食事をしたり、子供と外遊びを楽しんだり、ペットが自由に動き回れるスペースとして活用できます。
バーベキューや家庭菜園など活用の幅が広い
地続きのテラスがあることで、室内からすぐに屋外へ出られるので、気軽にアウトドア気分を楽しめます。
休日に家族や友人とバーベキューをしたり、プランターを並べて家庭菜園を始めたりと、使い方は様々です。

テラスのある平屋のデメリット

テラスのある平屋には多くのメリットがある一方で、当然ながらデメリットも存在します。以下では主なデメリットを紹介します。
メンテナンスや虫対策が必要
屋外と繋がる空間が増えると、手入れの手間や自然環境に伴うメンテナンスや虫対策が必要になります。例えば、落ち葉の掃除、防水処理の確認、蚊やゴキブリなどの侵入を防ぐ対策などが定期的に必要です。
雨の日の活用に工夫が必要
テラスのある平屋は天候によって活用の幅が制限されるため、設計段階から対策を考えておくことが大切です。
雨の日でもテラスを活用するには、軒を深くしたり、部分的に屋根やオーニングを設置したりする工夫ができます。

コストを抑える方法

テラス付き平屋に憧れていても、「実際いくらかかるの?」「予算内で建てられる?」と費用面で不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
以下ではテラス付き平屋の建築費用の相場と、コストを抑える方法を紹介します。
コストを抑える工夫(素材・広さ・位置)
テラス付き平屋の建築費用を抑えるには、素材選びや広さ、配置の工夫が重要です。
無理のない予算内で理想の住まいを実現するには、優先順位を明確にして設計することが重要です。広さを増やしたり高機能な素材を使ったりするとコストが上がるため、どこにお金をかけ、どこを抑えるかをバランス良く決めましょう。
例えば、床面積をややコンパクトにして動線を工夫したり、テラスを南側の採光が良い場所に配置したりすることで、屋根や照明コストを抑えられます。また、外壁やテラス床材も、耐久性と価格のバランスを見て選ぶと長期的なメンテナンス費用も節約できます。

注文住宅の施工事例と間取り
以下では、ステーツの施工事例と実際の間取りを紹介します。
事例01

面積:25.75坪
家族構成:夫婦+子供2人


25坪の限られた広さの中で、無駄な廊下を省き、勾配天井や高窓によって開放感を最大限に引き出した平屋住宅の事例です。玄関横にポーチとつながるタイルテラスが設けられています。

LDKは21.7帖と広々しており、空間のつながりを意識した設計で視線が抜け、実際より広く感じられる工夫が施されています。
こちらからルームツアー動画をご覧いただけます。
https://youtu.be/_kk5j8K0wLY
事例02


面積:31.90坪
家族構成:夫婦+子供2人



縦長の敷地に建てられた31坪の平屋住宅の事例です。建物中央に「中庭的」なテラスを配置することで、細長い敷地でもリビングやダイニングに自然光が届くよう設計されています。

テラスは屋外で過ごすというよりも、光を取り込む役割を果たす場所として活用されています。

リビング・ダイニングのどちらからも出入りしやすく、室内と屋外がゆるやかに繋がる住まいです。
こちらからルームツアー動画をご覧いただけます。
https://youtu.be/E8T6JsbwWCA
事例03

面積:38.62坪
家族構成:夫婦+子供2人


玄関に屋根付きのカバードポーチを設けた、西海岸スタイルの平屋の事例です。

窓を開けるとリビングとカバードポーチが繋がる間取りとなっており、自然と一体感が感じられます。
雨の日でも濡れずに出入りでき、使いやすさ抜群です。玄関前にゆとりをもたせることで、荷物の受け取りや来客対応もスムーズにできます。

まとめ
テラスのある平屋は、屋外とのつながりや開放感、家族との時間を豊かにする魅力がありますが、設計やコスト、メンテナンス面での注意も必要です。採光や風通しの工夫、防犯・雨風対策、そして建築費用とのバランスを踏まえた間取り計画が大切になります。
今回紹介した設計のポイントや施工事例を元に、ご自身のライフスタイルに合った「平屋+テラス」の暮らしをご検討ください。
ステーツでは、土地の形状やご家族の暮らし方に合わせた最適なご提案を行っております。テラスのある平屋に関するご相談も、どうぞお気軽にお問い合わせください。

