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家づくりコラム

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家事動線のいいランドリールームの事例

洗濯にまつわる家事効率がアップするランドリールームの作り方にはポイントがあります。
今回の記事では、そんなランドリールームの間取りのポイントと事例をご紹介します。

ランドリールームとは

ランドリールームとは、洗濯に関する家事を行う場所のことで、「洗濯室」と呼ぶこともあります。

家事が楽になる動線のコツは、洗濯に関する「洗う、干す、たたむ、片付ける」までの家事を一箇所で出来るランドリールームを計画的に作ることです。

なるべく長い距離を移動せず、同じ空間や無駄のない効率的な流れを設計することで、家事の負担を減らすことができます。

ランドリールームといっても、いろいろな間取りパターンがあります。世帯ごとの家族構成やライフスタイルによっては使い勝手が合うもの、合わないものもあるので注意が必要です。
user01
家自体がそんなに広くないので、限られたスペースの中でランドリールームをどういう間取りにすればいいのか悩んでいます。
user04
そうですよね。これまでステーツで作った事例を元に、家族構成やライフスタイルに合わせたランドリールームの間取りとそのポイントをご紹介します。
user01

事例01:洗濯物が多い場合におすすめのランドリールーム

参考事例01
脱衣ランドリー4.25帖+ファミリークローゼット3.1帖

家族構成:夫婦+子供3人
設備タイプ:洗濯機
ライフスタイル:家族人数が多い。(=干すものが多い。)
メリット:たくさん干せる。すぐに畳んで隣のクローゼットに全てしまえる。
デメリット:面積を使ったので、建築費用が掛かる。

一つ目の事例は、洗濯物が多いご家庭向けのランドリールームの間取り図です。
M様はお子さんが3人いて、洗うものが多く、干すスペースを広めに確保しました。

洗濯に関する家事動線のいいランドリールームの間取り図
お風呂の前の脱衣スペースを兼ねたランドリールームです。4.25帖という広さを確保し、さらに洗面所を独立させたので、物干しスペースにゆとりがありたくさんの洗濯物を干すことができます
user01
これだけスペースがあれば安心ですね。
user04
掃き出し窓も設置してあるので部屋干しでも日当たりがよく、換気もしやすくなっています
user01
今住んでいるマンションは、雨の日に干す場所がなくて困っています。たくさんの洗濯物を部屋干しすると生乾きが心配ですが、大丈夫ですか?
user04
こちらの事例では、風通しをよくするために窓を大きく設置しているのと、窓が開けられない時は物干しスペースの上部にある換気扇で除湿できるようにしています。
user01
こちらは先ほどのランドリースペースの奥にあるファミリークローク(ウォークインクローゼット)です.。
たくさんの衣類がしまえるよう、3.1帖確保しました。
user01
ファミリークロークが3.1帖もあるのも便利ですね。干した後の片付けもスムーズですし、家族みんなが使いやすそうです。
user03
そうなんです。使いやすくておすすめですが、デメリットは面積がたくさん必要になるという点でしょうか。ある程度広さに余裕がある場合はぜひご検討ください。
user01

事例02:洗濯物が多く、スペース狭めの場合におすすめのランドリールーム

事例02
脱衣兼ランドリー2帖

家族構成:夫婦+子ども2人
設備タイプ:ガス乾燥機と洗濯機
ライフスタイル:乾燥機で時短したい。
メリット:ガス乾燥で早く乾く。スペースが少なくて済む。
デメリット:設備費、光熱費が高くなる(時間をお金で買う考え方。)

洗濯物が多くても、部屋干しスペースを広く取れない方で、なるべく家事の負担を減らしたい共働き家庭におすすめはこちらです。
ガス乾燥機を設置することで、洗濯物を干す手間と時間を減らすことができます。

ガス乾燥機は、家事楽と時短にこだわりたい共働き家庭に人気です。洗濯物を干さなくてもいいので、部屋干しスペースの面積を減らすこともできます
user02
ガス乾燥機と、洗濯機についている乾燥機能との違いは何ですか?
user03
ガス乾燥機は乾燥専用の機械になります。洗濯機の乾燥機能に比べると、短時間で乾燥できることが特徴です。また、光熱費も電気式のものより安いことが多いです。
user02
洗濯機についている乾燥機能はたまに使うのですが、ガス乾燥機はあると便利そうですね。うちは土地面積が狭く、あまりスペースがないので、部屋干しスペースが不要になるなら欲しいです。
user05
ガス乾燥機の場合の間取り例はこちらです。コンパクトな間取りでも1階に水回りとリビングを設置することができました。
user02
ガス乾燥機のデメリットは、部屋干しよりも光熱費がかかることです。ただその分、ランドリールームの面積が小さく抑えられるので建築費のコストを抑えることができます。また、洗濯物を干して取り込む家事の時間の負担も減るので、忙しい方に人気があります。
user02
確かに、お風呂前の脱衣室2帖あれば、洗濯機とガス乾燥機と物干しスペースすべてが完結するのは嬉しいですね。ガス乾燥機も検討してみたいと思いました。
user05

事例03:脱衣室に洗濯機を設置する場合のおすすめのランドリールーム

事例03
サンルーム1.67帖・脱衣室1.5帖

家族構成:夫婦+子供二人
設備タイプ:脱衣室に洗濯機
ライフスタイル:脱いだら洗濯機に入れたい。お風呂の残り湯を洗濯機に使いたい。
メリット:お風呂から洗濯機が近いので脱いだらすぐ入れられる。おふろの残り湯を使える。
デメリット:洗濯した水を含んだ衣類をサンルームまで運ぶ必要がある。

ランドリールームを設計するときに重要なのは、洗濯機を置く場所です。

こちらは、洗濯機を浴室前の脱衣室に設置した場合の間取りです。
浴室前の脱衣室に洗濯機を設置すると、入浴時に脱いだ服をそのまま洗濯機にいれることができるのがメリットです。

サンルームは、キッチン横に設置することで料理などの家事をしながら洗濯物を干すこともできます

脱衣室に洗濯機を設置する場合のランドリールーム
この間取りのもう一つのポイントは、浴室前の脱衣室に洗面台を設置しないことで、家族が入浴中も洗面台を使用できるように配慮しています。
user01
浴室前のランドリースペースと洗面台
これだと友人が遊びにきた時、手を洗うのに洗面台を案内するのも気が楽になりますね。今住んでいるアパートだと脱衣室に洗面台があるので、生活感のあるスペースを見られるのに少し抵抗がありました...。
user05
わかります!散らかりやすい場所なので、来客に見られるのは恥ずかしいですよね。
あと、やっぱり浴室前の脱衣室に洗濯機があると、家族が脱いだ服をそのまま洗濯機に入れられるので便利ですよね。お風呂の残り湯を洗濯に使えるのも節約になるので気になっています。
user03
サンルームとランドリースペース
サンルームも広めで日当たりがよくなっています。
ただ、こちらの間取りでは洗濯した後の濡れた洗い物をサンルームまで運ぶ手間があるのがデメリットです。
user01

事例04:サンルームに洗濯機を設置する場合のおすすめのランドリールーム

事例04
サンルーム2帖

家族構成:夫婦+子供2人
設備タイプ:サンルームに洗濯機
ライフスタイル:洗ってすぐ干したい。脱衣室からは水を含んでいない脱衣類をサンルームに持ち運ぶでOK。
メリット:サンルームに洗濯機があるので、洗ってすぐ干せる。
デメリット:脱衣室からは水を含んでいない脱衣類をサンルームに持ち運ぶ必要がある。

最後の事例は脱衣室ではなく、サンルームに洗濯機を設置しているパターンです。
一番のメリットは、洗濯機から出した洗濯物をすぐそのままサンルームで干せるので、濡れた重たい洗濯物を運ぶ手間が省けます。

サンルームに洗濯機を設置しているランドリールームの間取り
先ほどの事例とは逆で、洗濯したらその場ですぐ干せることがメリットの間取りです。
ただし洗濯をする時、脱衣室から洗濯する服をサンルームの洗濯機まで運ぶ必要があります。
user02
サンルームに洗濯機を設置した場合の間取り図
洗濯したものを干す場所まで運ぶ手間と、洗うものを洗濯機まで運ぶ手間、どちらをとるかの考え方ですね。
こちらは洗濯したものを運ばずに、その場で干せるのは魅力的です。
user03
たしかに脱衣室から洗濯機のあるサンルームまで洗濯するものを運ぶのは手間ですが、洗った後の洗濯物の方が濡れて重くなるので、こちらの方が運ぶのは楽ですね。
今も干す場所まで濡れた洗濯物を毎回運ぶのを負担に感じています。こちらのパターンの方が家事は楽になりそうです。
user05
家事楽のランドリースペースとファミリークローク
すぐ隣にファミリークロークがあってしまえるのも便利ですよね。ただ、お風呂の残り湯を洗濯に使いたいので、その場合は脱衣所に洗濯機をおく必要があるんですね。
どっちを取るか悩んでしまいます...!
user03
そうですよね。洗濯機をどこに置くかは家事の手間に大きく影響があるので、メリット・デメリットをふまえて検討してみてください。
user01

ランドリールームにまつわるお悩み・要望

ここからは、ランドリールームにまつわる施主様のよくあるお悩みや要望をご紹介させていただきます。

1.干す場所が足りない

屋外の屋根付きバルコニー物干しスペース

一番多いお悩みは、洗濯物を「干す場所が足りないこと」です。

地域やライフスタイルによって外干し・部屋干しのニーズは異なりますが、ステーツが手がける注文住宅では、平均的に2帖前後のサンルームを設置するケースが一般的です。
もちろん、サンルームは広く作っておくのがベストですが、スペースの確保が難しい場合は、洗濯機の乾燥機能の活用や、ガス乾燥機の検討もおすすめします。

また、外干し派の方へのおすすめの事例は、屋根によって日差しをよけながら外干しができる「ラナイ」のある家や、プライベートテラスのある家もあります。ご参考にご覧ください。

室内にサンルームスペースがある事例:

 

屋根のある屋外に物干しスペースがある事例:

2.ハンガーのままクローゼットにしまいたい

家事の負担を減らすために、洗濯物をたたまず、ハンガーのままクローゼットにしまえる様にしたいという要望は多いです。

その場合おすすめは、サンルームの近くにファミリークローゼットをつくることです。この方法のメリットは、干したあと片付けやすく家事の時短にもなります。ファミリークローゼットの広さは、2帖程度が平均的です。

ファミリークローゼットがある事例:

3.すぐ畳める家事カウンターが欲しい

ランドリールームにあると便利なのでおすすめしたいのが「家事カウンター」です。
「家事カウンター」とは、家事作業ができるカウンタースペースのことで、取り込んだ洗濯物をその場で畳んだり、アイロンがけをすることもできます。

サンルームの下にカウンターを設置しておけば、干したあと、すぐその場で畳んで片付けができるので、家事楽、時短につながります。

家事カウンターがある事例:

4.固定のアイアンパイプを設置したい

ランドリールームにおすすめのアイアンハンガーパイプ

サンルームに設置する物干しも、お部屋の雰囲気をこわさないようにおしゃれな物を選ぶ方が多いです。
施主様からご要望いただくことが多いのが、固定式のアイアンパイプです。

固定式のアイアンパイプの人気の理由は、すっきりしたデザイン性と、洗濯を干す時に安定していて揺れないことです。

物干しの高さの調整はできませんが、固定式で物干し竿がゆれないので安定するのもメリットです。
施主支給されることが多いのがこちらのToolBoxのアイアンパイプです。
user02

参考外部サイト:

5.電動昇降物干し竿が欲しい

さきほどの要望とは逆で、固定式ではなく、物干し竿の高さ調整ができる可動式のものを希望されることもあります。
高さ調整できるメリットは、干した後、高い位置にしておくと洗濯物の下を人が通行しやすく、スペースを有効的に使用できます

電動式のものは動作音が大きい物も多いので、手動昇降タイプのものをおすすめすることもあります。手動タイプは設備費・配線費を抑えることができます。
user02

事例:電動物干し竿(動画)

6.スロップシンク(洗濯専用の洗い場)がほしい

スロップシンクのあるランドリールームの事例

スロップシンクとは、汚れ物を洗うための底の深い流し台のことです。
洗面台とは別で設置することで

ペットのシャンプー
くつを洗う
掃除用具を洗う
汚れ物のつけ置き洗い

など、多目的に使用できます。

底が深いので、つけ置き洗いをしたり、洗う時まわりに飛び散りにくいのも特徴です。
洗濯機の近くに設置すれば予備洗いなどもしやすいのでおすすめです。
user02

失敗しないランドリールームのポイント

ここからは、失敗しないランドリールーム作りの注意点とポイントをご紹介します。
ご紹介してきた事例と合わせて確認してみてください。

洗濯機と干す場所を近くする

家事効率を重視する場合は、洗濯機と干す場所を近くにすることをおすすめします。

洗濯機が1階なのにサンルームは2階の場合、毎回階段を上り下りする手間が発生します。
家事楽・時短を最優先するなら「洗う、干す、たたむ、しまう」の動線がなるべく1直線でできる様に間取りを配置することがポイントです。

キッチンとお風呂の近くに設置する

水回りの設備はなるべくまとめておくと家事動線が楽になるポイントの一つです。
キッチンの後ろにお風呂とランドリールームを並べると、料理などの家事をしながらお風呂の準備や洗濯もできるのでおすすめです。

サンルームは乾きやすい場所にする

天気・時間にかかわらず部屋干しできるサンルームは人気ですが、湿気対策や乾きやすい場所かどうかも確認してください。
対策としては窓を設置し、風通しをよくすることが大切です。
可能であればサンルームを角部屋にすると、二面に窓を設置することができるのでおすすめです。

まとめ

洗濯という家事は毎日の暮らしに大きな影響を与えるものです。
ステーツでは、ライフスタイルや家族構成にあわせて一番使いやすいランドリールームをご提案できます。注文住宅なので間取りやデザインも自由に対応可能です。

ただいまオンラインや展示場で間取りの無料相談を実施中です。ぜひお気軽にご相談ください。

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ステーツ暮らしのアドバイザー
一級建築士や一級施工管理技士、インテリアコーディネーターなどのステーツの専門家が、家づくりにまつわるお役立ち情報や、みなさまの不安・疑問にお応えします。 注文住宅に数多く関わらせていただいた専門家の視点で、実際のステーツの事例とともに、家づくりに関するアドバイスをご紹介します。