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家づくりコラム

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新築時にやっておけばよかったと後悔しないためのポイント15選

新築時の間取りや設備・外構、資金面で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

一生に一度かもしれないマイホームづくり。失敗しないように慎重にプランニングしたいですよね。

そこで本記事では注文住宅での家づくりについて、新築時にやっておけばよかったと後悔しないためのポイントを解説します。ぜひご覧ください。

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目次

【間取り編】新築時に「やっておけばよかった」と後悔すること

まず間取りについて、新築時に「やっておけばよかった」と後悔する声が多い事例を解説します。

使いやすい動線にするべきだった

暮らしやすい家づくりをするには、家の中をスムーズに移動できる動線設計が欠かせません。

例えば、キッチンからリビングやダイニング、寝室へのアクセスなど、頻繁に行き来する場所をスムーズに移動できるようにすれば、家事が効率的になりストレスもなくなるでしょう。

近年では回遊性のある間取りの人気が高いので、イメージを掴むためにも、モデルハウスなどで実際に見学してみるのがおすすめです。

リビングの広さをもっと考えるべきだった

リビングの間取りを考える際には、帖数だけでなく、空間の使い勝手や快適さも考える必要があります。リビングは広ければ広いほど良いと思われがちですが、実際には帖数と広さはイコールではありません。

例えば、20帖以上が良いと思っていても、LDKの形や天井高次第では18帖でも広く感じる空間を実現できます。

逆に、20帖のリビングであっても、間取りや配置次第では狭く感じることも。廊下や壁で仕切られた狭いスペースでは、広さを活かせずに窮屈な印象を与えてしまいます。

リビングを設計する際には帖数だけでなく、間取りや天井高などの要素も考慮することが重要です。

部屋数をもっと考えるべきだった

部屋数を考える際には、家族の生活スタイルや将来を見据えて慎重に判断する必要があります。

部屋数が少ないと、将来的にスペースの不足を感じてしまうからです。

特に小さな子供がいる家庭では、子供が大きくなってからの部屋の使い道をしっかりと考えましょう。同じ性別の兄弟であっても、将来的にはプライバシーを確保するために個別の部屋が必要になるかもしれません。

一方で、余分な部屋があると、使わない空間が生まれ、掃除の手間だけがかかってしまいます。

家族のライフスタイルや将来を十分に考慮し、無駄なく使いやすい部屋数を考えることが重要です。

収納の量や配置を考えるべきだった

新築の注文住宅で後悔しないためには、収納スペースの量や配置を慎重に考えることが重要です。生活の中で必要なアイテムをすっきり収納できるように計画しましょう。

例えば衣類や家電、季節品など、使い勝手の良い収納スペースがあれば、生活が快適になるでしょう。

また、収納の大きさだけでなく、どこに収納スペースを配置するかも重要です。各部屋に適切な収納スペースを配置することで、生活空間がすっきりと整い、ストレスの少ない生活を送れます。

例えば、玄関には靴や傘などの日常の必需品をすぐに取り出せるような収納を配置すると、使い勝手が良いでしょう。

収納の大きさだけでなく、適正な場所に設けることが、後悔を避けるポイントです。

バリアフリーを検討するべきだった

バリアフリー設計は、身体的な制約のある方や高齢者はもちろん、家族全員の快適な生活を支える上でもおすすめです。

段差のないフラットな床や広めの廊下、ドアや窓の開閉が容易な設計など、バリアフリー設計は家族の生活をより快適にします。

例えば、段差のある玄関やトイレは小さな子供や高齢者がつまづいて転倒するリスクがあります。

一方、バリアフリー設計を採用することで、移動がスムーズになり、家族全員が安心して暮らせる環境が整います。

手すりや浴室の段差解消など、バリアフリー設計は誰もが安心して暮らせる家づくりの一助となるでしょう。

経年変化についてもっと考えるべきだった

建物の経年変化により、床材やタイル、外壁材などの劣化や色あせが生じる可能性があります。後悔を避けるには、経年変化を考慮した素材やデザインを選択することがおすすめです。

例えば、床材には耐久性やメンテナンス性に優れた素材や、経年による傷や汚れが目立ちにくい素材を選択すると、長期間にわたって美しい床を保てます。

また、タイルや外壁材も経年変化に対する耐久性が必要です。外部からの風雨や紫外線にさらされることで、塗装が剥がれたり、色あせたりする可能性があります。

耐候性に優れた塗料や外壁材、メンテナンスが容易な素材を選びましょう。

周囲の家や道路との位置関係をもっと考えるべきだった

周囲の家や道路との位置関係を考慮することは、新築の注文住宅を建てる際、後悔を避けるために重要です。

隣家との距離や高さの関係を考慮せずに建てられた場合、プライバシーが損なわれる可能性があります。例えば、窓やベランダから隣家の生活が見えてしまうと、住民同士のストレスや不快感が生じるでしょう。

隣家との目線の兼ね合いを考えて、窓の大きさや設置箇所などを考える必要があります。

家の中の音問題をもっと考えるべきだった

1階の音が2階に伝わりやすい場合や、吹抜けやリビング階段のある間取りでは、音の問題が後悔の原因になります。

吹抜けやリビング階段がある間取りは、開放的であったり家族同士のコミュニケーションが取りやすかったりといったメリットがあります。

一方で、音が伝わりやすいことによる問題もあります。例えば、テレビの音が2階に響く、夜間に家族が寝ている際に、1階での生活音が2階に伝わるなどです。

家族で生活リズムが違うご家庭などは特に注意が必要です。

家の中の音問題は生活の質や快適さに直結する重要な要素です。間取りの工夫や遮音材の利用など、設計段階で対策を講じることで、失敗を避けられます。

【設備・外構編】新築時に「やっておけばよかった」と後悔すること

次は設備・外構についてです。新築時に「やっておけばよかった」と後悔する声が多い事例を解説します。

コンセントが足りなかった・位置が悪かった

現代の生活では、多種多様な電化製品が日常的に使われており、コンセントは必要不可欠です。

例えば、リビングや寝室、キッチンなど、各部屋に必要なコンセントの数や配置は、家族の生活スタイルや使用する電化製品によって異なります。

家具の配置やテレビ・PCなどの設置場所、掃除機の使用経路などにも考慮し、コンセントの位置を計画する必要があります。

トイレの数を考えるべきだった

大家族や複数世帯で暮らす場合や、来客が多い家庭では、トイレの数も重要です。

朝のラッシュ時や夜のバスタイム、食事後など、家族がトイレを利用するタイミングが重なる時間帯があります。その際、トイレが1つしかない場合、家族が待ち時間やトイレの使用順番を気にすることになり、ストレスや不便を感じることがあるでしょう。また、万が一感染症などにかかった場合、トイレを分けられないと不便になることもあります。

新築注文住宅では、家族構成やライフスタイルなどを考えて、適切な数のトイレを計画しましょう。

デザインだけでなく機能性も重視するべきだった

トイレ、浴室、キッチンなど、日常生活に欠かせない設備では、当然ながらデザインだけでなく使い勝手や快適さも重要です。

例えば、トイレではお掃除機能をはじめとした機能性が高いトイレがあります。このようなトイレであれば、除菌や脱臭機能などが備わっているため、常に清潔さを維持でき、衛生面で不満を感じる機会を減らせます。

また、浴槽の広さや形状が使い勝手に影響を与えるため、家族のライフスタイルや健康状態に合わせて適切な浴槽を選ぶことが重要です。

キッチンでは、調理スペースや収納スペースなどが機能性を左右します。調理スペースが狭くて作業がしづらいですし、収納スペースが狭いと調理器具や食材の収納場所がなく、キッチンが散らかってしまう可能性もあります。

トイレ、浴室、キッチンなど、生活に密接に関わる設備に関しては、デザインだけでなく機能性を重視して適切な選択をすることが重要です。

Iotについてもっと考えるべきだった

Iot(Internet of Things)とは、インターネットに接続された様々なデバイスを通じて、家の管理や制御を自動化し、快適性や便利さを向上させる技術です。特にスマートロックや照明などの導入は、住宅のセキュリティや省エネ、快適性を向上できます。

例えば、スマートロックは、家の鍵をデジタルで管理できます。スマートフォンやタブレットからロックの開閉をリモートで行えるため、家族や訪問者が鍵を持ち歩く必要がありません。また、一時的なアクセス権を付与したり、入退室履歴を確認したりすることが可能です。

さらに、照明の自動化も快適性や省エネに貢献します。Iot対応のスマート照明システムを導入すれば、照明の点灯・消灯をリモートで制御したり、タイマー機能を活用して自動的に点灯させたりが可能です。例えば外出先から家に帰る前に照明をつけたり、寝室で目覚まし時計が鳴ったら徐々に明るくなるように照明を調整したりできます。

将来のライフスタイルに合わせて、IoTの活用方法を考えましょう。

宅配ボックスの設置や場所の確保を検討するべきだった

最近では、ネット通販の利用が増加しており、日常的に宅配便が届く家庭が増えています。そのため、宅配ボックスは便利な受け取り方法として需要が高まっています。

宅配ボックスを設置しない場合、不在時に再配達を待たなければならなかったり、配達所に受け取りにいかなければならなかったりと不便です。

新築時に宅配ボックスを設置するかどうかは任意ですが、最低限宅配ボックスを設置するスペースは確保しておきましょう。スペースがないと将来的に宅配ボックスを設置しようと思っても、設置できなくなるためです。

宅配の使用頻度が高いご家庭は、家を設計する時点で宅配ボックスの設置や場所の確保を検討しましょう。

設備の必要性をもっと検討するべきだった

洗面台の幅や設備のグレード、物置の位置など、慎重な検討が必要です。新築時には、「付ければよかった」と思うものもありますし、反対に「いらなかった」と後悔することもあります。

例えば、洗面台の幅を考慮しなかった場合、朝の混雑した時間帯に複数人が使用するときや、2人で並んで使いたい場合に狭さを感じるかもしれません。

また、グレードの高い設備を選んだとしても、将来的に設備のサイズが変わることも。新しい設備に入れ替える時に周辺の追加工事が必要になり、余計な費用や手間がかかる可能性があります。

設備を選ぶ際には、将来的なニーズや家族のライフスタイルを考慮し、失敗のないようにしましょう。

物置の位置を検討しておけばよかった

物置を設置する場所を事前に検討しておかないと、将来的に設置できなくなる恐れがあります。物置を置こうと思った場所に、隠れた設備や構造物がある場合があるためです。

例えば屋外に物置を設置する際、電気メーターや排水桝の位置を考慮せずに物置を設置すると、利用しにくくなったり、物置と設備が干渉して使用が制限されたりすることも。

また、物置が目立つ場所や通行の邪魔になる場所に設置されてると、使い勝手が悪くなります。

物置を設置する際には、設置位置やその周辺を事前に確認しましょう。

【お金編】新築時に「やっておけばよかった」と後悔すること

お金に関して、新築時に「やっておけばよかった」と後悔する声が多い事例を解説します。

オプションを付けすぎてしまった

オプションを付けすぎると、予算を超過して後悔することがあります。

例えば、高額なキッチン機器やリビングのカスタム家具などにお金を使いすぎると、本来必要な部分に資金を十分に割けなくなります。

また、将来のメンテナンス費用やアップグレードの必要性を考えずにオプションを追加すると、維持管理費用が増え、設備が時代遅れになった際の負担が大きくなることも。

あれこれ付け加えてしまうと、予算を超えたり、本当に必要ないものまで含まれてしまう可能性もあるので、使い勝手や必要性を考えオプションを付けましょう。

借入額や返済方法をもっと考えるべきだった

新築時に後悔しないためには、借入額や返済方法を慎重に考えることが必要です。家を建てる際の借入額は、将来の返済負担に影響します。

借入額を過大に設定してしまうと、返済期間中に生活費や予期せぬ出費に苦しむ可能性があります。収入に見合わない高額な返済が続くと、家計の負担が大きくなり、ストレスや不安を抱える原因に。また、返済期間が長すぎると、長期間にわたって利息が膨れ上がり、総返済額が増加します。

さらに、返済方法も慎重に考えなければいけないポイントです。例えば変動金利の住宅ローンを選択した場合、当初の返済額は固定金利よりも低くなりますが、金利の変動によって返済額が変わります。不安定になり、将来的な返済負担が予測しにくくなります。

一方、固定金利は返済計画を立てやすいメリットがありますが、借入当初の金利が変動金利よりも高いため、月々の返済負担は増えます。

返済額を確保できるかどうか、将来の収入の見込みや家計の状況に合った選択が重要です。

太陽光パネルを設置すればよかった

太陽光パネルの設置には、工事の際に足場設置費等が発生します。しかし、新築後だとこれらの費用を住宅ローンに組み込めないため、金利の高いフリーローンや自己資金で対応しなければいけません。

太陽光パネルはエネルギー費用を削減し、環境にも配慮できる選択肢です。新築時に太陽光パネルを設置しておけば、日々の電力消費を削減し、将来的には電気代の節約につながるメリットがあります。

自家用の太陽光発電装置を設置すれば、余剰の電力を売電でき、収益を得られるため、新築時には太陽光パネルの設置を検討しましょう。

親からの資金援助を早めに相談しておくべきだった

家を建てる際は、親からの資金援助を早めに相談しておくことが重要です。もし親からの支援があれば、予算やローンの設定、オプションの選択が広がるかもしれません。

泣く泣く諦めたオプションが、親からの資金援助があれば実現できたケースもあります。

注文住宅計画を立てる際には、親からの援助を含む家計全体の資金計画を早めに明確にし、援助の条件や金額など、詳細な話し合いを進めることが大切です。

後悔しないためにやるべきこと

新築時に後悔しないために、どのようなことをやるべきなのでしょうか。以下では特に大切な4つのポイントを解説します。

ライフスタイルやライフステージをもとに考える

新築時に失敗しないためには、ご家族のライフスタイルやライフステージに合った家を考えることが重要です。

将来の家族構成や生活スタイルを見据えて、必要なスペースや設備を検討しましょう。

例えば、子育て中の家族には広いリビングや子供部屋が必要ですが、子育てが終わった後は趣味のスペースや書斎が必要になるかもしれません。

自分たちのライフスタイルに合った家を建てることで、将来的な後悔を防げます。

家族で理想の生活や優先順位を話し合う

家族それぞれの希望やニーズが異なるため、家族で理想の生活や優先順位を話し合うことが重要です。

全員が納得できる住まいにするためにも、家族で理想の生活や優先順位を十分に話し合いましょう。

例えば、子育て中の家族では、子供の安全や教育環境を重視することが優先事項となるでしょう。

一方で、高齢の両親が同居する場合は、バリアフリー設計や介護のしやすさなどを考える必要があるかもしれません。

家族のライフスタイルや趣味などによっても、住まいの選択肢は変わってきます。

家族での話し合いを通じて、希望や優先順位を明確にし、それぞれが納得できる住まい作りを進めましょう。

住宅展示場などでしっかりと実物を見る

住宅展示場などで実物を見ることで、パンフレットのデザインや間取りだけでは気付かなかった細かな点に気づけるほか、自分の好みやニーズに合っているかどうかを確認できます。

例えば、モデルハウスを実際に見てみることで、部屋の広さや天井の高さ、光の差し込み具合などを体感できます。デザイン図面だけではわからなかった実際のスペースの使い勝手や雰囲気を感じられるでしょう。

また、実物を見ることで建材や仕上げの質感や品質も確認できます。キッチンや浴室のタイルの質感や床材の色合い、ドアや窓の開閉感などを実際に触れてみることで、将来的なメンテナンスや耐久性を判断する材料にできます。

実際にモデルハウスや完成見学会を訪れてみて、暮らしやすさや快適さを感じてみましょう。

提案力の高いハウスメーカーに相談する

提案力の高いハウスメーカーに相談することで、個別の要望や予算に応じて、ライフスタイルや家族構成に合った間取りや設備、デザインを提案してもらえます。

豊富な経験と高い専門性をもつ、提案力の高いハウスメーカーとの協力が、後悔のない家づくりのカギとなります。

まとめ

家が建った後、実際に生活し始めてから「やっておけばよかった」と後悔する事柄は少なくありません。

間取りや設備・外構、お金に関する事柄は特に、新築の注文住宅を検討する時に多い後悔ポイントです。家族が長く笑顔で過ごす住環境を実現するためにも、今回紹介した今回紹介した点を参考にしてみてください。

ステーツではプランナーがご家族一人ひとりのお気持ちに寄り添って、納得いくまで新築マイホームのプランをご提案いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

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ステーツ暮らしのアドバイザー
一級建築士や一級施工管理技士、インテリアコーディネーターなどのステーツの専門家が、家づくりにまつわるお役立ち情報や、みなさまの不安・疑問にお応えします。 注文住宅に数多く関わらせていただいた専門家の視点で、実際のステーツの事例とともに、家づくりに関するアドバイスをご紹介します。