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家づくりコラム

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ファミリークローゼットがある収納豊富な間取り5選【子育て世帯に人気】

住宅の間取りを考えるうえで、収納は重要なポイントです。収納量を増やすだけでなく、いかに普段の生活で使い勝手の良い収納にできるかを考える必要があります。そこでおすすめなのは、家族全員の衣類や小物を管理できるファミリークローゼットです。

本記事では、ファミリークローゼットを取り入れた間取り事例や設置する際の注意点などを解説します。

ファミリークローゼットの2つのタイプ

ファミリークローゼットとは、家族全員の衣類や荷物を収納できるクローゼットのことです。「ファミリークローク」とも呼ばれます。

ファミリークローゼットは、大きく分けて次の2つのタイプがあります。

・ウォークインタイプ
・ウォークスルータイプ

それぞれのクローゼットのタイプを見ていきましょう。

ウォークインタイプ

ウォークインタイプは入り口が1箇所のみのファミリークローゼットです。

限られたスペースでも多くのものを収納でき、後述するウォークスルータイプよりも壁面の棚を効率的に使えます。

また、鍵付きのドアを設ければよりプライバシー性が確保されます。収納力を求める方やクローゼット内で着替えを行いたい方に適しています。

レイアウトとしては、I型やⅡ型、L型、U型があります。

ウォークスルータイプ

ウォークスルータイプのファミリークローゼットは、出入口が2つあるクローゼットです。出入り口が2つあるため、生活動線を短くできる点が特徴的。例えば朝食後にクローゼット内で身支度を整え、そのまま玄関へ向かうといった動線もスムーズになります。

ただし、同じサイズのウォークインタイプと比べて収納力が劣る点に注意しましょう。

レイアウトは、ウォークインタイプと同様に、I型とⅡ型、L型、U型があります。角にクローゼットを設置する場合はL型、U型のレイアウトが最適です。

ファミリークローゼットがある間取り5選

ここではステーツのファミリークローゼットがある間取りの実例を紹介します。

帰宅時の動線がスムーズな間取り

帰宅から着替え、洗面、そしてリビング・ダイニング・キッチン(LDK)への動線がスムーズなクローゼットの間取りです。

まず、玄関に近い位置にファミリークローゼットを配置。家族が外から帰宅した際にすぐに着替えられるようになっています。このクローゼットは、コートや靴の収納としても活用可能です。

その後、クローゼットから洗面所への動線がスムーズに繋がります。

洗面所からLDKへの動線も良好。クローゼットから直接アクセスできるよう配置することで、快適な居住空間を実現している事例です。

水回りに近く誰でもアクセスしやすい間取り

水回りに近く、誰でも接続しやすいクロークの間取りです。洗面台やトイレに近接して配置されており、家族が身だしなみを整える際やトイレを使用する際もスムーズです。

洗面所の隣に設けられたクローゼットでは、家族が歯磨きや手洗いをした後に身だしなみを整えられます。また、トイレットペーパーや掃除用具など、必要なアイテムを収納するのにも便利です。

水回り一体型の間取り

水回り一体型のファミリークローゼットです。衣類の収納やお出かけの準備などをスムーズに行えます。ファミリークロークスペースがあるので、家族全員の衣類や帽子、小物類などをまとめて収納できます。

このタイプは限られたスペースを効果的に活用できる点が特徴的。家族が身だしなみを整えたり、日常的な家事を行ったりする際、便利で使いやすい間取りです。

回遊できる間取り

家族の生活動線を考慮した設計が特徴的です。家族が衣類や必要なアイテムを収納するだけでなく、家事を効率的に行うためのスペースとしても大活躍。ランドリースペースと連動させた利用もできます。

2階で共有するタイプの間取り

2階で共有するタイプのファミリークローゼットです。動線がスムーズで、家族それぞれが必要なアイテムにアクセスしやすい場所に配置されています。

扉がついているので、プライベート空間の確保も可能。寝室や子供部屋との調和も配慮した間取りです。

ファミリークローゼットを設置する際に考えること

ファミリークローゼットを設置する際、何に考慮すれば良いのでしょうか。ここでは特に押さえておくべき点を解説します。

収納する物の種類と量

ファミリークローゼットを設置する際に考えるべきことは、収納する物の種類と量です。

家族の生活スタイルや衣類や靴、季節用品、アクセサリーなどの収納アイテムの種類などから、収納スペースを適切に計画しましょう。

収納スペースの容量を適切に設定すると、整理整頓もしやすくなり、すっきりと快適に過ごしやすくなります。

使い勝手の良い動線

ファミリークローゼットを設ける際は、生活動線を考慮しましょう。帰宅時や出勤時、洗濯の際などの日常的な動線を考え、クローゼットの位置や配置を決める必要があります。

例えばシューズクローゼットやランドリールームを帰宅時の動線上に配置すると、専用のエリアが確保されるため、ホコリや花粉など、外のものが室内に入り込みにくくなります。

広さ(他の部屋との兼ね合い)

ファミリークローゼットの広さは、他の部屋に設置する収納スペースとの兼ね合いも考慮して決める必要があります。

他の部屋の収納量を考慮することで、「使わない収納スペースができてしまった」もしくは「収納スペースが足りない」といった状況を防げます。

将来的な使い方

ファミリークローゼットを設置する際には、将来的な使い方も考慮することが重要です。

家族構成や生活スタイルは、時間が経つと変化します。例えば、子供が成長して個々の衣類やアイテムを必要とするようになった場合、クローゼット内に個別の収納スペースを確保する必要があるかもしれません。

必要に応じてクローゼットのレイアウトを変更できるように、取り外しのしやすい棚やハンガーバーにしておくなど、柔軟性のある設計にすると良いでしょう。

ファミリークローゼットのメリット

ファミリークローゼットにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは主なメリットを解説します。

家事の効率がアップする

ファミリークローゼットの一つのメリットは、家事の効率が向上することです。家族全員の衣類やアイテムを一か所にまとめることで、洗濯や収納、衣類の管理などが簡単になります。

特に、掃除や洗濯など、毎日の生活で行う家事の手間が軽減され、ストレスが軽減されます。

整理整頓がしやすい

ファミリークローゼットは、整理整頓がしやすいメリットもあります。

一か所に衣服やアイテムをまとめられるので、家族の持ち物を収納しやすくなります。「ものがどこかにいってしまった」「片付けができずに汚いまま放置してしまっている」といった状況も防げます。

必要なものをすぐに出し入れできるので、生活空間を快適な状態に保てます。

個別クローゼットより面積の効率が良い

ファミリークローゼットは、個別のクローゼットよりも面積の効率が良い点もメリットです。一つの大きなスペースに家族全員の衣類やアイテムをまとめて収納できるので、個別の部屋に収納を設けるよりも、スペースを節約でき、家の中を有効活用できます。

大型アイテムも収納しやすい

ファミリークローゼットには、大型の衣類や家具も収納しやすい点がメリットです。例えば、季節ごとのコートやジャケット、ブランケットなどの大型家具も一か所にまとめられます。

また、扇風機やストーブなどの季節家電、スーツケースなどの大型家具も、ファミリークローゼットなら余裕を持って収納可能です。

大型の家具は各居室のクローゼットには入らないことも多いため、ファミリークローゼットを活用しましょう。

ファミリークローゼットのデメリット

ファミリークローゼットには当然ながら、メリットだけでなくデメリットもあります。どのようなデメリットがあるのか、紹介します。

家族で公平に使う必要がある

ファミリークローゼットのデメリットの一つは、家族で公平に使う必要がある点です。

家族が同じクローゼットを利用するので、衣類や小物の整理や収納のスペースを、公平に分ける必要があります。

予め誰がどのスペースを使うか、話し合って決めておかないと、兄弟間や両親との間で利用頻度や収納スペースのトラブルが生じる可能性があります。

朝の時間は混雑しやすい

ファミリークローゼットのもう一つのデメリットは、朝の時間帯に混雑しやすい点です。

家族が一斉に身支度を整えたり、衣類を取り出したりする朝の時間帯は、クローゼットが混雑しやすくなります。

ファミリークローゼットに家族全員が集まると、狭くなるのでストレスを感じることも。特に時間に追われる朝は、家族全員がスムーズにクローゼットを利用できるよう、話し合いが必要です。

まとまった広さが必要になる

ファミリークローゼットを設置するためには、まとまった広さのスペースが必要になります。

狭小住宅など、床面積が小さい住宅では、ファミリークローゼットの実現そのものが難しくなります。

家を設計する段階で、収納スペースに費やす優先順位がどれくらい高いのかを話し合いましょう。

家族同士のプライバシーが確保しにくい

ファミリークローゼットは家族同士のプライバシーを確保しにくい点がデメリットです。

特に思春期の子供は嫌がる可能性があります。この時期の子供は、プライバシーを重視し、自分の個室やプライベートな空間を求める傾向にあるからです。

ファミリークローゼットでは、衣類や小物が家族全員に見えてしまうため、子供が他の家族に自分の物を見られてしまいます。また、着替えや身支度を家族と同じ場所で行うことを嫌がる場合もあり、結果として自分の部屋で身支度を行う可能性もあります。

一方で、小さい頃から同じ収納を共有することで、家族のコミュニケーションを増やし、より仲の良い家族になってくれることを促す精神的効果も期待できるでしょう。

ファミリークローゼットの広さの目安

ファミリークローゼットの広さの目安は、収納する物の量や大きさ、家族の人数などによって異なりますが、2〜3帖が一般的です。

着替えもできる広めの納戸として使用する場合は、さらに広さを確保しても良いでしょう。

収納方法によっても必要になる収納スペースは異なります。十分なスペースが確保できない場合は、各居室にも収納を設置するなど、全体でバランスを整えましょう。

ファミリークローゼットの注意点

ファミリークローゼットを設置する際、何に注意したら良いのでしょうか。ここでは特に大切な2つの注意点を紹介します。

湿気対策をする

ファミリークローゼットを設置する際に注意すべき点の一つは、湿気対策です。特に洗面脱衣室の横にクローゼットを設置する場合、お風呂からの湿気によって、カビが繁殖してしまう恐れも。

クローゼット内に小窓を設置して、湿気を逃せるようにしましょう。開閉できる窓を設置し、換気を促して湿気を逃がすことが挙げられます。

窓を設置できない場合は、換気扇やサーキュレーター、扇風機を利用することも有効です。

換気の際には、洗面脱衣室のドアやお風呂の窓も開け、空気の通り道を確保することがポイント。サーキュレーターやエアコン、換気システムを利用する場合は、フィルターや換気設備の定期的な掃除も行いましょう。

ホコリ対策をする

ファミリークローゼットの注意点の一つは、ホコリが溜まりやすいことです。

衣類や布製品は静電気を帯びやすいため、ホコリが付着しやすくなります。また、衣類の収納時に生じる摩擦や動きもホコリを舞い上げる原因の一つです。

したがって、ファミリークローゼットを設置する際にはホコリ対策として、定期的な掃除が欠かせません。

また、床に物を直接置くのではなく、フックやホルダー、ラックなどの収納アイテムを使って床から浮かせて収納するのもおすすめです。さらに、衣類カバーやケースを活用すると、衣類の表面をホコリから守れます。

こまめな換気も怠らないようにしましょう。これらの対策を行うと、ファミリークローゼット内のホコリを最小限に抑え、衣類を清潔な状態に保てます。

まとめ

ファミリークローゼットを設置する際には、収納する物の種類や量、動線の使い勝手の良さなどを考慮する必要があります。今回紹介した間取り作りのメリットやデメリット、注意点などを参考に、家族が快適に利用できる収納スペースを目指してみてください。

注文住宅でファミリークローゼットを設置する際には、専門的な視点からアドバイスを得ることで、より良いアイディアを得られる場合があります。ご検討の際には、モデルハウスや完成見学会を実際に訪れたり、実績が豊富なハウスメーカーに相談したりして情報を収集しましょう。

ステーツではプランナーがご家族一人ひとりのお気持ちに寄り添って、納得いくまで新築マイホームのプランをご提案いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

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ステーツ暮らしのアドバイザー
一級建築士や一級施工管理技士、インテリアコーディネーターなどのステーツの専門家が、家づくりにまつわるお役立ち情報や、みなさまの不安・疑問にお応えします。 注文住宅に数多く関わらせていただいた専門家の視点で、実際のステーツの事例とともに、家づくりに関するアドバイスをご紹介します。