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家づくりコラム

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土間のある家を建てるポイントと間取り事例5選!おしゃれで快適な空間を実現

ハンモックのある土間リビング

様々な活用方法やデザイン性などから注目が集まっている「土間のある家」。
注文住宅であれば、施主様の好みやこだわり、ご要望に合わせて、自由に好きな空間をつくることも可能です。

ステーツがつくった土間のある家の事例と、土間のある家のメリットや注意点などをご紹介します。

土間の役割とは?いま土間のある家が人気の理由

伝統的な日本の住宅で重要な役割を果たしてきた土間。近年、その高い収納性や利便性が再び注目を集めています。人気の理由は主に次の3つです。

・実用性が高い
・おしゃれな空間を演出できる
・多目的な用途に活用できる

土間が流行っている理由の一つが「実用性の高さ」です。土間は玄関を拡張した形で使えるため、アウトドア用品やベビーカー、子供の遊び道具などを収納できます。さらに、土間収納として知られる収納スペースを確保すれば、靴や傘を収納することも可能です。

また「おしゃれな空間を演出できる」ことも理由として挙げられます。特に玄関に広い土間を設けると、空間を広く演出し、ディスプレイとして自転車や靴などを飾れます。さらに、インナーテラスとして使用でき、状況に応じて家の中の空間を区切ることも可能です。

さらに、多目的な用途に活用できる点も人気の理由です。土間は汚れを気にせずに「趣味のスペース」として活用できます。さらに、広さを確保すればヨガやトレーニング、音楽鑑賞など、様々な趣味を楽しむ場としても最適です。

土間のある家を建てる際に考えるべきポイント3選

土間のある家を建てる際、考えるべきポイントは次の3つです。

・活用方法
・土間部分の素材
・寒さや湿気対策

以下で詳細を解説します。

①活用方法を決める

土間のある家を建てる際にはまず、どのように土間を使うかを決めましょう。土間の活用方法は多岐にわたりますが、以下のような活用方法が代表的です。

・リビング
・玄関土間
・ペットや子供の遊び場
・ガレージ
・趣味のスペース
・収納
・サンルーム

バイクや自転車など、一般的に持ち込みにくいものも屋内で管理できるので、悪天候時にも心配ありません。また、施錠もできるため、盗難の心配も軽減されます。

メリットや活用方法の詳細は、後述する「土間のある家のメリットと活用方法」で解説します。

②土間部分の素材を決める

土間部分の床材を選ぶ際には、予算や空間デザインだけでなく、機能性と安全性を重視しましょう。

お手入れや掃除がしやすい素材や、摩擦が少なく滑りにくい素材を選ぶことで、安全性を確保できます。

特に土足で歩く玄関土間は、砂埃が舞い上がりやすい場所です。お手入れしやすい素材を選ぶことで、美しい空間を保てます。

ステーツでは土間部分にタイル張りを標準で採用しています。タイル張りは一般的に耐久性が高く、メンテナンス性に優れている点が特徴です。

③土間ならではの寒さや湿気の対策を取る

土間は便利な空間ですが、寒さや湿気対策が重要です。タイルやコンクリート、モルタル、天然石など、土間で使われる素材は熱伝導率が高い特性を持っています。従って、外の寒さが床材から伝わると、室内に侵入し、土間部分から底冷えを感じることがあります。

断熱材を使用していない土間は夏は暑く、冬は寒くなりがちなため、土間リビングを計画する際には寒暖状況を踏まえて設計しましょう。

また、断熱材を使用していない場合、寒暖差が大きく、結露しやすい場所になりますが、適切な断熱材を基礎に組み込むことで、結露の影響を抑えることが可能です。なお、ステーツでは土間部分にも断熱材を使用しています。

湿気を調節するために、壁に珪藻土や漆喰を使用する方法もありますが、部分的な対策ではなく、家全体の断熱性を高めたほうが効率的です。断熱性能の高い家づくりをするには、土間だけでなく床や壁、窓、天井など他の部分も含めた断熱対策が欠かせません。

住宅に求められる断熱等級を満たした設計なら、土間リビングであっても快適に過ごせる家が実現します。

土間のある家の事例と間取り

ここからは、ステーツの実例から、土間のある家の特徴や間取りのポイントをご紹介します。

事例1:ハンモックのある土間リビング

ハンモックのある土間リビング

家族構成:夫婦+子供2人
土間の広さ:4帖(2坪)

土間のある家の間取り図

1つ目の事例は、リビングに土間スペースと吹き抜けをつくり、開放的なスペースを作った事例になります。

ハンモックチェアと、少し変わった空間でくつろぎたいという施主様の要望で、土間のあるリビングをつくりました。
user02
木目調のリビングとは対照的に、土間は白い壁とタイルを使った明るく開放的なスペースですね。
user04
リビングはこもれるような空間にし、そことは対照的に吹き抜けのある白い空間にすることでより開放感を感じられるように設計しました。
user02

吹き抜けのある土間

吹き抜けにハンモック

土間部分は一段下がっているので、より吹き抜けと天井が広く高く感じられます。梁を見せることでハンモックチェアを設置する場所もでき、ハンモックチェアでくつろぎたい人は土間リビングに行くという使い方をしています。

2階から見下ろせるようになっているんですね。
user04
ハンモックチェアに座って休日をのんびり過ごせそうです。
user06
そうですね。土間スペースは普通の住宅スペースと雰囲気を変えられるのが魅力だと思います。
user02

土足ではない土間の使い方

タイル仕上げの土間

土間部分は温かみのあるタイルで仕上げています。またリビングの延長スペースとして使うため、土足ではない使い方をしているそうです。

土足ではない土間スペースの使い方もあるんですね。
user06
使い方にもよりますが、完全な土足にしない場合も意外と多いです。
user02
土足に履き替えるとなると移動が億劫になりそうなので、こういった使い方はいいですね。
user04

玄関とつながる土間

玄関からの土間へのアプローチ

土間リビングは玄関とつながっています。玄関からリビングへ直通の家族動線としても使用できますし、来客時、ハンモックのあるスペースでおもてなしをすることもできます。

玄関とつながっているので外と中の間のような使い方もできるようになっています。
user02
靴のまま使えば玄関とリビングの中間的な場所としても活用できそうですね。
user06
靴のまま入れるとそれはそれで便利だと思いますが、きれいなタイルを使っているので私も土足は禁止にして、あまり汚さない使い方をしたくなってしまいそうです。
user04

事例ページ:

事例2:多目的に使える土間リビング

吹き抜けのある土間リビング

家族構成:夫婦+子供2人
土間の広さ:3.5帖(1.75坪)

土間のある家の間取り図

2つめの事例はリビングの一角に土間スペースを設置していますが、玄関からの動線として日常的に通る場所になっています。

様々な使い方ができる土間スペースとして設計されました。小上がりの畳スペースも隣接している点も特徴的です。

リビングの使い方を拡張できる土間

吹き抜けから見下ろした土間

土間スペースは、リビングと小上がりに面していて、日常的に使いやすい場所に設置しています。
植物を置いたり、DIYを楽しんだり、リビングの延長としていろいろな使い方ができる自由な空間になっています。

この事例も、上部が吹き抜けになっていて開放感を感じられるスペースですね。
user04
リビングにいる家族と一緒に過ごしながら、土間スペースでDIYをしたり子供と遊んだり、ゆったりと使えそうです。
user06
そうなんです。小上がりに腰掛けて土間を使うこともできるので、それぞれの空間を拡張することもできます。
user02

玄関からの動線

土間玄関

玄関と同じタイルで仕上げていますが、玄関の土間より一段高くして、靴を脱いで使う想定になっています。

こちらの事例も、土間リビングは土足ではなく屋内として使用されています。
user02
タイルなら掃除しやすいので、リビングでは汚れそうでできない作業などの使い方ができそうですね。
user06
玄関に近いので、いろいろなものを置く場所としても便利そうです。
user04

おおらかで開放的な土間リビング

土間のあるリビング

土間スペースは玄関、リビング、小上がりと吹き抜けをつなぐおおらかな空間として機能しています。
LDKをより広く使える開放的な間取りにすることで、土間の役割や使い方も幅広くなりました。

活用しやすい土間スペースをつくるポイントは、独立した場所に設置せず、日常的に使う場所に設置することです。
user02
たしかに、いろいろな目的で使えて家族とのつながりも感じられる土間リビングですね。
user06
特定の趣味や大きな目的がなくても、ふとした時にいろいろな使い方ができそうだなぁと思いました。
user04

事例ページ:

事例3:仕切ることもできる土間スペース

階段下に土間のあるリビング

家族構成:夫婦+子供2人
土間の広さ:4帖(2坪)

土間のある家の間取り図

3つ目の事例は、LDKの一角の土間スペースを引き戸で仕切ることもできるようにしています。
土間スペースの外にはテラスと庭があり、庭の延長のような使い方ができる空間です。

庭から見た土間
ここまでの事例とは違い、こちらの事例は外のような空間を室内に取り入れているようなイメージです。
user02
土間スペースが外のテラスとほぼフラットにつながっているから、引き戸を開放してバーベキューをしたり、アウトドア気分を味わえそうですね。
user06
雨の日でも、屋内にいながら半分外のような感覚で子供が遊べそうです。
user04

インナーテラスとして使える土間

土間のあるリビング

土間部分は階段下のスペースを活用して作られています。
玄関や庭ともつながっていますが、室内よりはやや外に近い扱いになっていて、鉢植えを置いたり、洗濯物を干すことができるインナーテラスのような役割を果たしています。

施主様の理想だった「吹抜け×鉄骨階段」をベースに、キッチンから土間を眺められる空間として設計しました。
user02
どちらかといえば外っぽい使い方ができるから、汚すことをあまり気にしなくてもよさそうですね。
user06
土間リビングのように使えるけれど、使わない時はLDKの外になるように仕切れるのもいいですね。
user04

不要な時は仕切ることで光熱費を節約

アクリルで仕切れる土間

土間スペースを使わない時はアクリルのパーテーションで仕切ることができます
洗濯物を干している時に目隠しできるよう、半透明の引き戸にしています。

使わない時は仕切れるので冷暖房の無駄を節約することができます。
user02
電気代が節約できるのは安心です。
user04
日常的に使わない場合は、必要な時だけ使えるようにするという考え方もあるんですね。
user06

事例ページ:

事例4:玄関を拡張した土間リビング

玄関とつながった土間リビング

家族構成:夫婦+子供2人
土間の広さ:3.39帖(1.7坪)

土間リビングのある間取り図

4つ目は玄関を拡張した土間リビングの事例です。玄関から和室に入れる来客動線と、広い土間スペースからLDKに入れる家族動線の2つを分けて設計しています。

DIYや子供の遊び場など多目的に使えるようにしています。

こちらは玄関から直接リビングに上がれるようにしたいという施主様の要望で設計しました。
user02
靴箱もリビングの土間スペースに設置されているんですね。
user04
広い土間玄関がリビングに隣接しているような感じなんですね。
user06

庭とつながる開放的な空間

土間のあるリビング

土間の外はテラスになっており、LDKと外をつなぐ役割を果たしています。気候の良いときは、外とつながったリビングとして活用することができます。

この土間も、リビングにいる家族と一緒に過ごしながらDIYなどの作業ができますね。テラスとつなげれば外とつながったより使いやすい作業スペースになりそうです。
user06
汚れても掃き出し窓をあければ掃除もしやすそうですね。
user04
土間を土足で使うか使わないかは間取りにも影響があるので、使い方を家族で話し合うことも重要です。
user02

玄関からシンプルにつながる動線

土間のあるリビング

玄関から続くフラットなタイルの土間は、靴を履いたまま使用します。リビングに上がる段差で靴を脱ぐ使い方をするので、土間全体が玄関の延長としても機能しています

土足メインで土間を使う場合は、靴を脱ぐ場所の検討が重要になります。こちらのように玄関を土間の一部としてリビングにつなげれば、靴の脱ぎ履きによる動線上の負担を減らすことができます。
user02
土間に専用の外履きを置いたり、靴を玄関から運んでくる手間も必要ないので、スムーズに使えますね。
user06
広い玄関の一部だと思えるので、土足でも違和感を感じません。
user04

事例5:趣味の玄関ギャラリーがある平屋

家族構成:30代夫婦
土間の面積:6.4帖

5つ目は趣味の玄関ギャラリーがある事例です。こちらは趣味の物を飾ったり作業したりできる大きな玄関スペースが特徴的な間取りになっています。
平屋ならではの勾配天井のある開放的なリビングや、ワンフロアで納まる快適な生活ができる点が特徴です。

ご主人のご要望でコレクションしているスニーカーやスケートボード用品を飾るスペースが欲しいということで6.4帖の広さにしました。自転車とかアウトドア用品とか手入れをする際にも、十分な広さを確保しています。
user02
DIYしたりする際にも、これくらいのスペースがあるとかなり助かりますね。
user06

土間のある家のメリットと活用方法

生活空間に土間があると、なんとなくおしゃれに感じるので欲しいという方も多いのではないでしょうか。
土間は見た目だけではなく、使い勝手や快適さなどの面でも役立ちます。まずは家を建てる際、土間を取り入れるメリットについて解説いたします。

土足で使用できる

外部に接した室内の一部を土間で仕上げると、外の空間の延長として土足のまま使用することもできます。
子供の遊び場として庭とリビングをつなげて中庭のように使用したり、屋外で使用しているアウトドア用品を使ってキャンプ気分を楽しむことも可能です。

また玄関の土間を広く設けて来客をもてなすスペースとして使用すれば、靴を脱がずにそのまま気軽にコミュニケーションをとれる場所としても使用できます。

日本では昔から三和土(たたき)とよばれる土間空間が玄関にあり、半分外のような使い方で作業する際などに重宝されていました。
現代でも、内と外をつなげることができる中間的な用途の場所として、多目的に活用できます。
user02
最近子どもが生まれたので、なかなかアウトドアに行きづらくなりました。家を建てる時、庭に面したリビングの一部を土間にして、庭とつなげてバーベキューを楽しめるといいなぁと思っています。
user06
庭とつながる土間リビングは、自然やアウトドアが好きな方におすすめです。
user02

水濡れに強い

土間部分はコンクリートやモルタル、タイルなどを使用することが多いため、水濡れに強いのが特徴です。
濡れたものを持ち込んだり、洗濯物や傘を干すスペースとしても活用できます。

土間部分を部屋干しスペースとして活用するケースもあります。
また玄関近くのリビングの一角に土間を配置すると、室内には上げにくいさまざまな物の一時的な置き場としても活躍します。
user02
雨や雪の日に濡れた家族のコートやカバンなどは、床が濡れてしまうのが気になって置く場所に困ることが多いです。一時的に干したり置いておける場所がリビングにあれば便利そうですね。
user04

汚れを気にせず使用できる

土間部分は水濡れに強いため、床が汚れた場合も水洗いすることが可能です。
そのため、薪ストーブや屋外で使用するものを使用したり、DIYや趣味の作業スペースとしても活用できます。

例えば土間のパントリーを設置すれば、土がついたままの野菜を保管したり、汚れた作業着で過ごすことも可能です。
また、土間の素材は丈夫で掃除もしやすいため、手入れやメンテナンス面でも負担が少ないのがメリットです。

掃除もしやすいので、ペットと暮らす人にもおすすめです。
家族が過ごす場所の一角に土間スペースを作ることで、ペット専用の居場所として利用できます。
user02
水濡れにも強いのであれば、ペットが汚してしまった時も掃除しやすそうですね。
user06
そうですね。あと、ペットに適した床は、土間だけではなくペット専用の床材もあります。土足に近い使い方の場合は土間ですが、ペットとの過ごし方によって選んでいただければと思います。
ペットと暮らす家のポイントは、こちらの記事も参考にしてみてください。
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空間が個性的になる

土間を設けると、室内に段差が生まれ、素材や使い方も幅が広がるため、通常の室内とは違った印象の個性的な空間をつくることができるようになります。
アウトドアなどの屋外で使用する趣味の道具を並べたり、カフェや店舗のような雰囲気を演出するなど、アイデアが広がり、遊び心のあるスペースを自由に楽しめます。

土間と庭を繋げると、外と内の一体感が生まれる点もメリットです。例えば玄関に土間を設けた場合、玄関土間から中庭に視線が繋がって、奥行きや開放感が生まれ、より広々とした空間を演出できます。

また、土間と中庭を結ぶと、屋外での活動や娯楽が楽になるのも嬉しいポイント。バーベキューやガーデニング、リラックススペースとしての利用など、多様なアクティビティを楽しめます。

自宅に趣味などの個性的な空間をつくることができます。賃貸物件では土間が採用されることがなかなかないので、自分のライフスタイルを自由に楽しみたい方におすすめです。
user02

夏場は涼しく感じられる

土間に使用するコンクリートやモルタル、タイルは熱伝導率や蓄熱性能が高いので、室内であれば夏場は床表面がひんやりと涼しく感じられます

逆に、冬場は薪ストーブや床暖房などで温めて熱をたくさん蓄えることができれば、室内へ放熱するので暖かく感じられます。

寒い季節は、しっかりと温めると土間が部屋を温めてくれるんですね。
user04
そうですね。
ただし、冬に冷えてしまうと、底冷えする原因となりますので注意が必要です。
user02

様々な用途で活用できる

土間空間は多目的に活用できる点がメリットです。例えば次のような場面で活用できます。

・土間収納
・リラックススペース
・趣味部屋
・子供やペットの遊び場
・洗濯物干しスペース

土間は収納スペースやコミュニケーションスペース、趣味の空間、子供の遊び場、家事の場所として活躍します。収納スペースとしては、玄関から続くウォークインの収納が一般的。季節ものや外出時に必要なものをまとめて収納できます。

また、広い土間空間を活かしてテーブルや椅子を配置し、友人とのコミュニケーションを楽しむカフェ風の空間としての利用も可能です。また、DIYや子供の遊び道具の収納にも役立ちます。さらに、洗濯物の干し場や洗濯機、アイロンがけのスペースを確保することで家事を効率的に進められます。

土間のある家のデメリットと注意点

寒さや湿気対策が必要になる

土間部分は一般的に、冬場に特に冷えやすく、温めるのに時間がかかります。特に寒冷地では足下が冷たく感じやすいので注意が必要です。

この問題に対処するには、土間の下に断熱材を入れる必要があります。
※ステーツでは、標準仕様で対応しています。

また、土間部分は湿気が溜まりやすく、結露が生じる可能性がある点にも注意しましょう。結露を防ぐため、土間のある空間では断熱性能が高い建具や、調湿効果のある壁材の使用が推奨されています。

また、土間の使い方や周辺環境に合わせて、気密・断熱性能を見直すことも必要です。湿気・結露の問題は土間だけでなく建物全体の健康性や快適性に影響を与えるので、適切な対策が求められます。

段差ができる

土間は通常の室内部分よりも1段低くすることが一般的です。そのため、家の中に段差ができてしまうので、高齢者や小さい子供がいる場合は配慮が必要です。

段差によって移動する際の上り下りが発生したり、履き物が必要になるなど、生活動線が分断されてしまうので、動線に問題ないか、間取りを考える際に検討することが重要です。
user02

床材によって機能性や費用が変わる

土間と一括りにいっても、使用する素材によって機能性や建築費用などのコストが大きく変わります。
タイルは掃除しやすい反面、種類によっては水に濡れると滑りやすいものがあるので、見た目だけではなく、どんな風に使用するか決めてから素材を選ぶことが重要です。

お金があまりかからないように土間を作りたい場合、おすすめの素材は何ですか?
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価格面では、一番安価なのはモルタルです。モルタルは見た目のシンプルさで人気がありますが、必ずひび割れが入るなどデメリットもあります。ひび割れは性能上問題は無いですが、それを味として許容いただける場合に選んでいただきます。

ちなみに、ステーツではタイル張りが標準です。他に天然石などもあり、施主様の好みや予算、使用方法によって最適な素材は異なります。
user02

掃除方法を検討する必要がある

掃除の仕方もあらかじめ検討しておく必要があります。土足などで使用する場合は、通常の室内と同じ掃除機などで掃除できない場合もあるので、掃き掃除用の掃き出し窓を設置して掃除しやすくすると便利です。

また汚れが多く、水洗いが必要な使い方をする場合は、水栓と洗い流す排水口が必要です。
user02
土足で使う場合も、普段の掃除については玄関のように簡単なイメージでしたが、使い方によっては掃除方法も考えておく必要があるんですね。
user04

設置する場所によってはデッドスペースになってしまう

土間は、独立した場所に設置してしまうと使わない空間になりやすいため、使用頻度の高いLDKに隣接させることで日常的に活用されやすくなります。

また、土間を設ける際は、目的を明確にしましょう。明確な目的がないまま土間空間を取り入れた結果、デッドスペースになってしまうことも少なくありません。一方、最初から使い方や目的をはっきりしている方は、実際に生活をした後でも有効活用しやすくなります。

どのように土間を使いたいのか、設計前に家族で話し合い、イメージを明確にしてみましょう。

たしかに、リビング周辺に土間がある方が使いやすいですよね。
user04
また、どのくらいの広さにするかは目的や使い方にもよりますが、あまり広くしすぎると他のスペースが狭くなってしまいます。
user02

土間をより便利な空間にする方法

土間をより便利な空間にするには、どうすれば良いのでしょうか。以下で特に大切な2つの方法を解説します。

適切な広さと動線を考える

土間を設ける際は、適切な広さと動線を考えることが大切です。

収納をできるだけ広く取りたいと思う人は多いですが、あまりに広すぎると持て余してしまう可能性があります。家づくりの計画段階で、どのような物をどこに収納するかを明確にし、収納物の幅や高さを考慮すると、適切な広さを確保できます。

また玄関に土間収納を設ける場合、玄関と室内の両方から土間収納にアクセスできる動線を設けることがポイントです。これにより、物を収納したり持ち出す際に動線を効率化できます。

必要な設備を設ける

玄関土間を設ける際に、便利な機能や設備を知っておくと、より使い勝手の良い空間を作ることができます。例えば、次のような設備を設けるか検討しましょう。

・可動式の棚
・照明
・コンセント
・ハンガーフック

土間に棚を取り入れる際には、収納するものが変わっても対応できるよう、棚を動かせるようにすると便利です。

また、玄関は薄暗い場所なので、土間収納にも照明を付けましょう。窓ではなく照明にすることで、いつでも明るい室内になります。

さらに、コンセントを設けると、何か作業をする際に便利です。ただし、床が濡れた際に漏電の危険があるため、高い場所にコンセントの取り付け位置を設置することが重要です。

その他、外出先から帰ってきた時にジャケットなどをかけられるフックの設置を検討しましょう。特に雨で濡れたコートなどは、乾くまでクローゼットに入れずにかけておけます。

理想の土間のある家を建てるには

理想的な土間のある家を建てるには、どうしたら良いのでしょうか。以下では、家づくりを検討し始めた際に起こすべき、具体的なアクションを紹介します。

住宅展示場や完成見学会で実物を見る

理想のマイホームを建てるためには、モデルハウスや完成見学会で実際の建物を見ることが重要です。実物を見ることで、土間を取り入れた家づくりが具体的にイメージでき、自分の好みやニーズに合った住まいづくりが進めやすくなります。

間取り図やパースだけでは、想像が難しい部分もありますが、実際に建物内部を歩いてみることで、よりリアルな感覚で土間のある家を理解できます。

部屋の広さや配置、光の差し込み具合、素材や仕上げの質感、設備機器の性能などを目で見て確認することで、理想の住まいかどうかを判断できるでしょう。

実績が豊富なハウスメーカーに相談する

信頼できるハウスメーカーへの相談は、理想的な土間のある家を実現する上で不可欠です。

ハウスメーカーによってデザインや費用に大きな違いがあるため、家づくりを検討する際には、土間のある家の実績が豊富なハウスメーカーに依頼しましょう。

長年の経験とノウハウを持つハウスメーカーに依頼すれば、お客様のニーズに合ったプランの提案や、信頼性の高い取引が実現できます。

まとめ

土間といっても、設置する場所や素材によって使い方は大きく変わってきます。
どのような使い方をするのかを検討し、プランニングすることで、土間空間は非常に便利なスペースとして活用できます。
施主様のご要望に合わせて、素材や間取り、デザインを自由に決められるのは注文住宅ならではの魅力です。

ステーツではこれまで手掛けた様々な土間スペースの事例をもとに、施主様に一番いい間取りをご提案いたします。

まずはお気軽にご相談ください。

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ステーツ暮らしのアドバイザー
一級建築士や一級施工管理技士、インテリアコーディネーターなどのステーツの専門家が、家づくりにまつわるお役立ち情報や、みなさまの不安・疑問にお応えします。 注文住宅に数多く関わらせていただいた専門家の視点で、実際のステーツの事例とともに、家づくりに関するアドバイスをご紹介します。