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家づくりコラム

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玄関に手洗いを設置するメリット・デメリットや設置事例を紹介

感染症予防の対策として、手洗いが重要視されて以来、注目を集めているのが玄関に手洗い場をつくることです。この記事では、玄関に手洗い場をつくるメリット・デメリットや、実際の設置事例をご紹介します。おしゃれで衛生的な玄関を実現するために、ぜひ読んでみてください。

戸建ての玄関に手洗いは必要?玄関に手洗いを設置するメリット3つ

戸建てを立てるタイミングで玄関に手洗い場をつくることには、良いことがいくつかあります。ここでは、玄関に手洗いを設置するメリット3つについて、くわしく紹介します。ぜひ参考にしてください。

メリット1:お客様用として使用できる

手洗い場をつくるメリットは、家に来た人も気兼ねなく自由に使えることです。家の玄関に手を洗うところがあれば、遊びに来た友人や知り合いが気軽に手を洗えます。

また、手洗い場をつくることで、おもてなしの心をあらわすことができます。家を訪れてくれた人が気軽に使える手洗い場があることは、家主の気配りが感じられるポイントです。ホスピタリティを感じてもらえる手洗い場があれば、来てくれた人たちが気持ちよく過ごせるでしょう。

また、外から帰ってきた時や、ごはんの前後で手を洗いたい時など、手を洗いたいタイミングが重なってしまうと、手洗い場がひとつだと混んでしまうことが考えられます。ですが手洗い場が玄関や洗面所など複数あれば、全員スムーズに手を洗うことができて便利です。

家に来た人だけでなく、家族にもうれしいメリットがある玄関の手洗い場は、注文住宅を建てる際にはぜひつくることを考えてみるのが良いでしょう。

メリット2:玄関で身なりを整えられる

手洗い場のメリットのひとつは、玄関で身なりを整えられることです。外から帰ってきたり、おでかけ前に手を洗うだけでなく、手洗い場に鏡やちょっとした化粧スペースも一緒につくれば、急な外出や来客に備えてササッと身なりを整えることができます。

朝のバタバタした時間や急な来客の時、すばやく身なりを整えられるため、日常生活をより快適に過ごせます。髪を整えたりメイクをチェックしたりできれば、いつでも気持ちよく来客に対応できて、外出前の準備もスムーズになるでしょう。

玄関で身なりを整えられれば、外出前や帰宅後に玄関でリフレッシュすることもでき、気持ちもスッキリさせられます。手洗い場があるおかげで玄関が小さないやしの場となり、生活がより豊かに感じられるでしょう。

メリット3:衛生的に良い

手洗い場のメリットのひとつは、衛生を保つのに役立つことです。玄関に手を洗う場所があれば、家族や遊びに来た友人が外から持ち込んだ汚れや細菌を家の中に入れることなく、サッと取り除けます。

特に、子供が外で遊んだ後は、すぐに手を洗って欲しいものです。とはいえ洗面所が遠かったり混んでいたりすると、なかなか難しいこともあるでしょう。しかし玄関に手洗い場があれば、すぐに手を洗ってキレイにすることができます。

また、風邪や感染症が心配な時も手洗いは必要です。手洗い場を玄関につくると、外から帰ってきた時すぐに手を洗うことができるので、家の中での感染リスクを減らせます。

このように玄関へ手洗い場をつくることは、衛生的に良い効果があります。家族の健康を守って安心・快適な生活をおくるためにも、手洗い場をつくることを検討してみてはいかがでしょうか。

戸建ての玄関に手洗いを設置する前に知っておきたいデメリット3つ

ここでは、戸建ての玄関に手洗いをつくる前に知っておくと良いデメリット3つを紹介します。手洗いをつくることで得られるメリット・デメリットを両方知って、ベストな選択を見つけましょう。

デメリット1:プラスでコストがかかる

玄関に手洗い場をつくるデメリットのひとつは、手洗い場をつくることを取り入れると追加のコスト(料金)がかかることです。
もし、すでに完成している家に手洗いスペースを新しくつくる場合は、配管の構造を変えたり、床や壁に手を加えたりしなければなりません。そのため、新しく家を建てて手洗い場をつくる時よりも、コストがかかる可能性があるでしょう。

家を建てる計画を練る時は、かかるコストのこともしっかりと把握することが大切です。手洗い場をつくることで得られるメリット・デメリットを理解して、後悔しないようにきちんと検討を重ねましょう。

デメリット2:水はねの対策がいる

玄関に手洗い場をつくるデメリットのひとつは、水はねの対策が必要なことです。玄関に手洗い場をつくると、水はねで床や壁が汚れる可能性が考えられます。

水はねの対策が不十分だと、建てたばかりの家を汚してしまうことも。水はねを最小限にするには、広めのスペースや水はね防止の板が必要です。しかし、新しく設置するには追加の工事が必要となり、コストや時間を費やすことになってしまいます。

手洗い場を設置した後に水はねで悩んでしまわないよう、設計の段階から慎重な計画を練ることが大切です。水はね対策をきちんとして、機能的で美しい手洗い場をつくりましょう。

デメリット3:生活の動線に影響を与えてしまうことがある

玄関に手洗い場をつくるデメリットのひとつは、手洗い場の設置場所によって生活の動線に悪い影響を与えるかもしれないことです。例えば、手洗い場が通り道になって通行が制限されたり、その周りのスペースが狭く感じたりすることがあるかもしれません。

玄関に手洗い場をつくる時は生活動線や、家を建てた後に置く玄関周りの家具にも気を配る必要があります。きちんと検討を重ねた上で手洗い場をつくれば、生活動線への悪い影響を避けることができ、逆にメリットを得られる便利な場所となるでしょう。

玄関に手洗い場をつくるなら、家族の生活スタイルにピッタリ合わせるためにも、設計の段階で生活動線を意識して、慎重な計画と検討を重ねることが大切です。

玄関におしゃれな手洗いを設置した事例4選

ここでは、おしゃれな手洗いを設置した実際の事例を4つご紹介します。家を建てる際の参考にしてください。

事例1:木と無機質感の家【玄関手洗い】

家族構成:夫婦+子2人

帰ってきたらすぐ手を洗えるおしゃれな手洗い器を設置したいです。トイレの場所も玄関ホールにしたいので、トイレと玄関で兼用できる手洗い場をつくれますか?
user03
この事例ではリビングへの出入り口近くに、玄関からトイレまでのスムーズな動線を設けるよう計画しました。トイレもリビングの隣に配置して、使い勝手を向上させています。

手洗いボウルは、施主様がご支給くださったおしゃれなものを採用しました。来客の方も使ったり見たりするため、おしゃれな手洗いスペースになるよう、デザインにもこだわっています。
user01

事例2:グレージュトーンでまとめた「おとなかわいい」家 【玄関収納一体型】

家族構成:夫婦+子2人

子供にも「帰ったらまず手洗い」を習慣づけたいので、玄関に手洗い器を設けたいです。ですが、いかにも手洗い場といった見た目は少し気が引けます。何かいい方法はありませんか?
user04
この事例では、玄関収納を提供しているメーカーの中から、ユニットで組み込める手洗い器をご提案いたしました。結果、、手洗い場が浮いてしまうことのない一体感のあるデザイン性を実現しています。
user02

事例3:ヌックのあるナチュラルリビングの家【玄関からLDKへ入ったところに手洗い】

家族構成:夫婦+子2人

水回りは2階につくりたいのですが、帰ってからすぐに手を洗えるよう玄関にも個別に手洗い場を設置したいです。玄関はコンパクトにしたいのですが、スペースが少なくても手洗い場をつくることはできますか?
user05
玄関をコンパクトにまとめると手洗い場のスペースが限られてしまうため、LDKの入口にトイレと共用の手洗い場を配置して、帰宅後すぐに手洗いできる動線をつくりました。LDKの一部に手洗い場をつくっているため、空調が効いた快適な空間で手が洗えます。
user01

事例4:帰宅時や来客時に使い勝手の良い洗面スペースを設けた家

家族構成:夫婦+子供2人

帰宅時や来客時に使い勝手が良いように、玄関に手洗いを作りたいです。帰宅動線で接続でき、来客もプライベートスペースに入らずに手洗い・トイレに接続できる間取りは可能ですか?
user06
はい、可能です。こちらは34.55坪の広さに、玄関ホール直結の洗面スペースを取り入れたプランです。
家族がシューズクロークから洗面、トイレスペースに帰宅動線で接続でき、来客もプライベートスペースに入らずに手洗い・トイレに接続できる動線となっています。
user02

玄関手洗いの設置場所は大きく分けて3つ

玄関手洗いの設置場所は大きく分けると次の3つです。

・玄関の土間部分
・玄関ホール
・シューズクローク内または玄関ホール直通の洗面スペース

以下ではそれぞれの設置場所の特徴をご紹介します。

玄関の土間部分

土間とは、屋内を靴を履いたまま移動できる空間です。玄関の場合は、日常的に靴を置いているスペースを指します。玄関の土間に手洗い場を設置すれば、帰宅時などにすぐ手を洗えます。

また、以下のような場面でも便利です。

・ペットの散歩後の手洗い
・ガーデニング後の手洗い
・帰宅時や来客用の手洗い

外との距離が近いため、汚れたらすぐに手を洗うことが可能。できるだけ無駄な動線を省きたい時にも便利です。

玄関ホール

玄関ホールとは正面の出入り口から建物に入ってすぐの空間です。毎日の外出や帰宅で必ず通る場所なので、快適な場所にしたいと考える人も多いでしょう。

玄関ホールに手洗い場を設ければ、帰宅後にすぐに手を洗うことができ、子供に手洗いを習慣づけるのにも役立ちます。帰宅直後に手洗いを行える環境を作れば、感染症予防にも効果が期待できます。

来客がある場合、玄関ホールは住宅の第一印象を決める重要なスペース。お客様を気持ちよく迎えるためにも、きちんと整備したい場所ですよね。

シューズクローク内または玄関ホール直通の洗面スペース

玄関に隣接して設けた、ウォークインタイプのシューズクローゼットや玄関ホール直通のスペースに手洗い場を設ける方法もあります。

これらの設置場所は来客動線と家族動線を分けられるうえ、ある程度の広さの確保が可能なため、鏡や収納を備えたしっかりとした洗面化粧台を設置しやすいでしょう。

また、シューズクローク内にコート掛けや鞄掛けを設置すれば、手洗いだけでなく毎朝の身支度を行う場所にもなります。出勤時間と通学時間が重なって、洗面所が混雑するのを避けたいご家庭におすすめです。

玄関に手洗いの設置をおすすめしたい家族構成とは?

ここでは、どんな家族構成に手洗いがぴったりなのか、くわしくご紹介します。

子供がいる家庭

玄関に手洗い場を設置することをおすすめしたいのは、子供がいる家庭です。子供は外で遊ぶと、手が汚れてしまうことがよくあります。玄関ですぐに手を洗える環境があれば、いつでもキレイな状態をキープできるでしょう。

食事前やトイレの後など、子供に手を洗ってほしい時、玄関にもう一個手洗い場があれば、タイミングを逃すことなくスムーズに対応できるので、親の負担も軽くなります。

ペットを飼っている家庭

ペットを飼っている家庭にも玄関手洗いがおすすめです。ペットとふれあった後、手を洗うのは衛生面で大切なことです。玄関に手洗い場をつくっておけば、ペットのお世話や散歩が終わった時に、すぐ手を洗ってキレイにすることができます。

玄関に手洗い場があれば、キレイな状態を保ちつつ気持ちよくペットとの生活が楽しめるでしょう。新しい家を建てるタイミングで、犬や猫を迎える予定でいる方は、ぜひ設置を検討してみてください。

家族の人数が多い家庭

大家族の家庭は、ぜひ玄関に手洗い場を設置することをおすすめします。たくさんの人が一緒に生活すると、洗面所が1カ所しかない場合、混雑しがちです。しかし玄関や脱衣所の近くなど複数の場所に手洗い場を設ければ、混雑することなく全員スムーズに手を洗えるでしょう。

朝のバタバタした時間やごはんどきなど、家族全員が同じタイミングで手を洗いたい時にとても便利です。家族全員が気持ちよく生活を送るためにも、手洗い場の設置はぜひ考えてみてください。

手洗いを玄関で習慣づけたい家庭

手洗いを家族全体で習慣づけたいなら、玄関に手洗いを設置するのがおすすめです。玄関に手洗い場があれば、外から帰ってきてすぐに手を洗う習慣が自然と身につきます。

子供たちも、外で遊んだり学校から帰ったりした後すぐに手を洗える環境があれば、手洗いの習慣を無理なく育めるでしょう。家から帰ってきてすぐ手を洗うことが当たり前となれば、感染症の予防にもつながります。家族全員で手洗いを習慣化したい方は、ぜひ玄関へ手洗い場をつくることを考えてみてください。

玄関に手洗いを設置する際のポイント

玄関に手洗いを設置することは、帰宅後すぐに手を洗えるなど、衛生面や動線など様々なメリットがあります。しかし、設置にあたっては、以下の3つのポイントを特に意識することが大切です。

実寸を確認する

カタログやパンフレットで見る手洗い場は、写真映えするように大きく写っている場合があります。そのため、詳細に採寸しないで設置すると、サイズが合わないことも。

従って、手洗い場を設置する場所の寸法を正確に測り、実寸を確認することが重要です。

具体的には以下の点について、実際の設置スペースに余裕を持って設置できるかどうか検討しましょう。

・手洗い場の幅
・手洗い場の奥行き
・手洗い場の高さ
・ドアの開閉スペース

実寸を確認することで、設置後の後悔を減らせます。

玄関と手洗いのデザインを統一する

玄関に手洗いを設置する場合は、玄関全体のデザインと調和するものを選ぶことが重要です。

例えば、玄関が和風の場合は、和風のデザインの手洗い場を選ぶと、統一感が出ておしゃれに見えます。また、玄関が洋風の場合は、洋風のデザインの手洗い場を選ぶと、洗練された印象になります。

手洗い場の形状や手洗い場の素材、手洗い場のカラーなど玄関全体のデザインとの統一感を意識しましょう。

メンテナンスしやすい物を選ぶ

玄関に設置する手洗いは、毎日使うものです。デザインには優れているものの、掃除しにくいようなものも中にはあります。見た目だけでなく、素材の汚れの付きにくさや、掃除のしやすさなどの確認も大切です。

例えば、陶器製の手洗い場は、表面がツルツルしているので汚れが付きにくく、掃除しやすい傾向にあります。また、ステンレス製の手洗い場も、汚れが付きにくく、錆びにも強い点が特徴です。

手洗い場の素材や手洗い場の形状、手洗い場の付属品など、メンテナンス性を確認しましょう。

まとめ

玄関に手洗い場をつくると、手洗いを習慣化できたり、手洗い場の混雑を解消したりといったメリットがあります。一方で家を建てる際のコストがプラスされたり、水はねの対策が必要になるなどといった手間もかかるため、事前によく検討することが大切です。

ステーツではお客様のご予算・ご要望に合わせたご提案をさせていただきます。玄関に手洗い場をつくりたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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ステーツ暮らしのアドバイザー
一級建築士や一級施工管理技士、インテリアコーディネーターなどのステーツの専門家が、家づくりにまつわるお役立ち情報や、みなさまの不安・疑問にお応えします。 注文住宅に数多く関わらせていただいた専門家の視点で、実際のステーツの事例とともに、家づくりに関するアドバイスをご紹介します。