
「平屋の注文住宅に憧れるけれど、建ててから後悔しないか不安」と感じていませんか?
平屋の戸建てには、多くのメリットがある一方で、当然ながらデメリットも存在します。
そこで本記事では、平屋住宅を建てる際に後悔しないためのポイントと、その解決策を10項目に分けて詳しく解説します。これから平屋を建てたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 平屋を建てる際に後悔しないためのポイント10選
- ポイント①:収納が足りない
- ポイント②:日当たり・風通しが悪い
- ポイント③:プライバシーが保てない
- ポイント④:音が響きやすい
- ポイント⑤:建築コストが思ったより高かった
- ポイント⑥:土地が狭くて間取りが制限された
- ポイント⑦:将来のライフスタイルに合わなかった
- ポイント⑧:外観が単調になった
- ポイント⑨:水回りの動線が悪い
- ポイント⑩:外構や庭に予算を回せなかった
- 平屋の注文住宅を成功させるためのコツ
- ライフスタイルを明確にする(5年後・10年後を見越す)
- 信頼できる施工会社に相談する
- 事例見学・モデルハウスで実物確認
- 施工事例と間取り
- 事例01
- 事例02
- 事例03
- まとめ
平屋を建てる際に後悔しないためのポイント10選

平屋はバリアフリーで生活しやすく、家族との距離も近くなる魅力的な住まいですが、建て方によっては思わぬ不便さを感じるケースもあります。
以下では、実際にあった後悔の声をもとに、平屋を建てる前に知っておきたい10の注意点とその対策を紹介します。
ポイント①:収納が足りない
【原因】2階がないため収納スペースの確保に注意が必要が難しい
平屋住宅はすべての生活空間がワンフロアに集約されているため、収納スペースの確保が課題となるケースが少なくありません。
2階建ての住宅であれば階段下や2階のクローゼットなど、多様な収納場所を設けられますが、平屋ではこうした選択肢が限られてしまいます。竣工後に「収納が思ったより少なかった」となる点に注意が必要です。
【対策】小屋裏収納・パントリー・WICを計画的に設置
収納に関する後悔を避けるには、設計段階から適切な収納計画を立てることが重要です。例えば、次のような収納の種類があります。
・小屋裏収納:屋根裏の空間を活用し、使用頻度の低い荷物をまとめて保管
・パントリー(食品庫):キッチン周辺の食品や調理器具を整理
・ウォークインクローゼット(WIC):寝室や廊下に設置すれば、衣類や生活雑貨を一か所に集約
これらの収納スペースを事前に計画的に配置することで、平屋でも快適で機能的な住まいを実現できます。
ポイント②:日当たり・風通しが悪い
【原因】平屋は建物の中心部が暗くなりがち
平屋住宅は建物が横に広がる設計になりやすく、どうしても中心部が窓から遠くなりがちです。その結果、自然光が届きにくく、室内が暗く感じられることがあります。
また、窓の配置が不十分だと風の流れも滞りやすく、湿気がこもったり、夏場には熱気が抜けにくくなったりします。
こうした点は住み始めてから気づくことが多く、「想像以上に暗かった」「風通しが悪い」と感じて後悔するケースが少なくありません。
【対策】中庭・吹き抜け・天窓で採光と通風を確保
採光や通風の問題を解消するには、設計段階での工夫が欠かせません。例えば、次のような採光・通風対策が考えられます。
・中庭:建物の中心部に設けると、家全体に自然光と風を取り込みやすくなる
・吹き抜け:天井を高くして、採光や通風を確保する
・天窓:壁面だけでは届きにくい明かりを補える
これらの工夫により、平屋であっても明るく風通しの良い快適な住空間を実現できます。
ポイント③:プライバシーが保てない
【原因】ワンフロアで部屋の距離が近く、来客時も気を遣う
平屋住宅は部屋同士の距離が近く、家族間で音や気配が伝わりやすい傾向があります。
特に、リビングに隣接する寝室や子ども部屋では、生活音や会話が気になる場面も少なくありません。また、玄関から室内が見通しやすい間取りの場合、来客時にプライベート空間が視界に入ってしまう可能性があり、居住者が気を遣います。
【対策】動線を工夫した間取り分け、ゾーニングの重要性
プライバシー性を高めるには、生活動線とゾーニング(区分)の工夫が不可欠です。
例えば、「来客が利用する空間」と「家族がくつろぐ空間」を分けて設計することで、視線や音の干渉を最小限に抑えられます。具体的には、次のような対策が可能です。
・玄関からリビングが直接見えないよう壁や通路で仕切る
・寝室を家の奥まった位置に設ける
・水まわりや収納スペースなどを部屋と部屋の間に設ける
これらにより、音や視線が気になりにくくなり、空間にほど良い距離感をつくれます。
ポイント④:音が響きやすい
【原因】生活音がダイレクトに伝わる構造
平屋住宅によっては、生活音が家の中に広がりやすくなる場合があります。上下階の区切りがある2階建てと異なり、音が遮られる構造的な要素が少ないためです。
特に、家族それぞれの生活時間が異なる場合には、音の干渉が日常的なストレスとなり、住み心地に影響を与える可能性もあります。こうした点は、実際に暮らし始めてから気づくことが多いため、設計段階での対策が重要です。
【対策】間仕切り・防音材・床材の工夫が必要
音の広がりを抑えるには、設計段階からの工夫が有効です。例えば次のような対策を検討できます。
・隣接する部屋の間に壁や収納棚を設ける
・壁・天井に防音材を採用する
・防音性能の高い床材を取り入れる
こうした対策を講じると、平屋でも静かで快適な住環境を保てます。
ポイント⑤:建築コストが思ったより高かった
【原因】基礎と屋根の面積が広くなる分コスト増に
平屋住宅は建物を支える「基礎」や建物を覆う「屋根」の面積が相対的に大きくなり、その分建築コストが高くなる傾向があります。
さらに、平屋を建てるにはある程度の土地面積が必要なため、敷地条件によっては土地取得費も含めて予算を超えてしまうケースも見られます。こうしたコストの増加は、完成後の満足度に影響を与える要因となるため、事前に把握しておくことが大切です。
【対策】凹凸の少ない間取りと屋根形状、坪数の最適化
建築コストを抑えるには、部屋数や生活動線を確保しつつも、建物の外形をできるだけ四角形に近いシンプルな形にまとめると、施工面積を抑えやすくなります。
屋根も、複雑なデザインよりも「片流れ」や「切妻」などのシンプルな構造にすることで、施工コストを軽減できます。
また、必要以上に広い坪数を確保するのではなく、家族構成や将来のライフスタイルを踏まえた、適切な広さを見極めることもポイントです。
ポイント⑥:土地が狭くて間取りが制限された
【原因】広い敷地が必要なため、都心や狭小地では制限が多い
平屋住宅で十分な間取りを確保するには、ある程度の敷地面積が必要です。
特に都心部や住宅密集地では、敷地が限られているケースが多く、希望通りの部屋数や収納を設けることが難しくなることもあります。そのため、「間取りに妥協せざるを得なかった」「想定より狭く感じる」といった後悔に繋がるケースも少なくありません。
【対策】ロフトや縦空間活用
限られた敷地でも、設計の工夫によって機能的かつ開放感のある住まいをつくることは可能です。
例えば、天井高を活かしてロフトを設ければ、収納や多目的スペースとして縦方向の空間を有効に活用できます。
ポイント⑦:将来のライフスタイルに合わなかった
【原因】子どもの独立や老後の介護に対応できない間取り
家族構成やライフスタイルは年月とともに変わっていくため、住宅にもその変化への対応力が求められます。
しかし、将来の暮らしを十分に想定せずに間取りを決めてしまうと、次のような状況になった際に使いづらさを感じることがあります。
・子供が独立した後に部屋が使われなくなった
・将来親との同居や介護が必要になった
こうした点は建築当初には見落としやすく、後悔の原因となりやすいポイントです。
【対策】可変性のある設計・間仕切り可能な部屋
将来の暮らしの変化に備えるには、ライフステージに応じて使い方を変えられる「可変性のある間取り」がポイントです。
例えば、子供部屋を引き戸などで仕切っておき、将来的には広い1室として活用できるようにすると、用途の幅が広がります。
また、親の介護が必要になる可能性がある場合は、寝室の近くにトイレや洗面所を配置することも、将来的な安心感に繋がるでしょう。
ポイント⑧:外観が単調になった
【原因】ワンフロアで屋根や外壁の工夫が乏しい
平屋住宅は高さに変化が出にくいため、屋根形状や外壁デザインに工夫がないと、外観の印象がシンプルすぎて個性に欠ける仕上がりになることもあります。
建築前は「シンプルでいい」と感じていても、住み始めてから「思ったより見た目が地味だった」「もっと外観に特徴を持たせればよかった」と後悔するケースも少なくありません。
【対策】素材の選び方・屋根形状・軒の出で立体感を演出
外観に立体感とデザイン性を持たせるには、次のような素材や形状の工夫が有効です。
・外壁材に異なる素材やカラーを組み合わせ、建物全体にメリハリをつける
・複数の屋根形状を組み合わせ、シルエットに変化をつける
・軒の出(屋根の軒先から突き出した部分)を長めに設け、陰影をつけて建物に奥行きを加える
こうした工夫により、平屋でもシンプルすぎない魅力的な外観を実現できます。
ポイント⑨:水回りの動線が悪い
【原因】トイレ・洗面・キッチンの位置がバラバラ
平屋住宅は限られたスペースの中で間取りの工夫が求められますが、特に水回りの位置関係が悪いと、生活の利便性に大きく影響を及ぼします。
例えばキッチンと洗面所が離れていると、家事の途中での移動が多くなり非効率です。また、トイレと洗面所の距離があると、朝の支度や来客対応がスムーズに進まない原因になります。
【対策】水回りはまとめて配置して家事動線を短くする
快適な住まいを実現するには、水回りの動線を意識した配置が重要です。キッチン・洗面所・トイレ・浴室といった水回りの設備をまとめることで、家事の効率が向上します。
例えば、キッチンのすぐそばに洗面脱衣室やランドリールームを設ければ、料理と洗濯を同時に行いやすくなるでしょう。
移動の手間が減ると、毎日の暮らしがスムーズになり、時間や労力の無駄も軽減できます。設計段階で動線を丁寧に検討することが、後悔しない平屋づくりのポイントです。
ポイント⑩:外構や庭に予算を回せなかった
【原因】本体価格に予算を使い切り、庭やカーポートに手が回らなかった
外構や庭も、家づくりで重要な要素です。住宅本体の設計や仕様にこだわるあまり、予算の大半を使い切ってしまうと、外構工事に必要な費用が確保できなくなる可能性があります。
特に土地を広く確保したい場合、費用がかさみやすい傾向があります。外構や庭を妥協した結果、住み始めてから「駐車場が使いづらい」「庭が狭過ぎる」といった不満が生まれる原因になりかねません。
【対策】外構込みで総予算を見積もる、後施工の優先順位を考える
後悔しないためには、家本体だけでなく外構や庭づくりも含めて、住宅計画の初期段階から総合的に予算を組むことが重要です。
建物と外構は切り離せない要素と捉え、全体の資金計画に含めておくと、完成後に慌てずに防げます。また、予算に限りがある場合には、一部の外構設備を入居後に施工する「後施工」という方法も有効です。
その際は、駐車場・目隠し・照明などの必要性を整理し、優先順位を明確にしておくと、効率的に満足度の高い暮らしを整えられます。

平屋の注文住宅を成功させるためのコツ

以下では、後悔しない平屋づくりを実現するために押さえたい、成功のコツを解説します。
ライフスタイルを明確にする(5年後・10年後を見越す)
現在は子育て世代であっても、5年後・10年後には子どもが独立し、使われない部屋が増える可能性があります。さらに、将来的に親との同居を想定したり、ご自身の老後に備えてバリアフリー仕様を取り入れたりする必要が出てくるかもしれません。
こうした変化に対応できるよう、可変性のある間取りや将来的な改修を見越した設計にすると、長く快適に住み続けられる住まいを実現できます。
信頼できる施工会社に相談する
住まいづくりは一生に何度もない大きな買い物だからこそ、信頼できる施工会社に相談することが大切です。ステーツでは、間取りやデザイン、性能、コスト面など、様々な要望に合わせた提案が可能です。
ステーツにご相談いただければ、実績とノウハウをもとに、ご家族の暮らしに寄り添った最適なプランをご提案いたします。
事例見学・モデルハウスで実物確認
事例見学やモデルハウスを訪れて、実際の空間を自分の目で確かめることが重要です。図面やカタログでは伝わりにくい「広さの感覚」や「生活動線」「光の入り方」などを、実物ならリアルに体感できます。
見学の際には、「この間取りは動きやすい」「天井の高さがちょうどいい」「収納の位置が便利」など、暮らしやすさの具体的なヒントが見つかります。
ステーツでは、平屋の施工事例資料やモデルハウスの見学予約を随時受付中です。まずは資料請求、またはお近くのモデルハウスで、理想の暮らしを体感してみませんか?

施工事例と間取り
以下では、ステーツの施工事例と実際の間取り図を紹介します。満足度の高い家づくりのための参考にしてみてください。
事例01



面積(坪数):30.04坪
家族構成:夫婦+子供2人

30坪という限られた面積ながらも、ゆとりある暮らしを実現した平屋の事例です。


屋根裏の空間を活用したロフトは、収納スペースとしてはもちろん、趣味やリラックスの場としても活用できる多目的な空間です。
さらに、ロフトから一階全体を見渡せる構造となっており、縦方向への視線の抜けが開放感を生み出しています。空間を無駄なく使いながら、心地よさと機能性の両立を実現した住まいです。
事例02


面積(坪数):25.75坪
家族構成:夫婦+子供2人

延床面積25坪というコンパクトな平屋でありながら、勾配天井や高窓(ハイサイドライト)を活かして、開放感と採光性を高めた事例です。

天井を高くすることで視線が上へ抜け、空間が広く感じられます。高い位置に設けた窓から光がたっぷり入る心地良い空間です。
造作のTVボードはダイニングまで繋がっており、ベンチやチェアとしても使えるなど、暮らしに役立つ工夫が詰まった住まいです。
事例03


面積(坪数):26.32坪
家族構成:夫婦+子供2人

子供部屋と寝室の位置を分けることで、音や生活リズムへの配慮がなされた平屋の事例です。


リビングは勾配天井により、広々とした開放感が魅力。キッチンを中心とした回遊動線は家事をスムーズにし、毎日の負担を軽減してくれます。

さらに、ヌックスペースでは家事や読書など、一人の時間も心地よく過ごせます。外観にもこだわり、女性スタッフが手がけた細やかな気配りが詰まった、快適な住まいです。

まとめ
平屋の注文住宅を建てるには、事前の計画や間取りの工夫がとても重要です。今回紹介した10の後悔ポイントと対策を押さえることで、住んでから「こうしておけばよかった」と感じるリスクを減らせます。
ステーツでは、暮らしやすさとデザイン性を両立した平屋住宅を、お客様のライフスタイルや将来設計に合わせて提案しています。理想の住まいをカタチにしたい方は、ぜひお気軽に資料請求・モデルハウス見学をご利用ください。

