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家づくりコラム

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二人暮らしに最適な間取りとは?間取り別の選び方、メリット・デメリット、費用、間取り事例を紹介

二人で暮らす住まいを考えるとき、まず悩むのが「どんな間取りがちょうどいいのか」ではないでしょうか。広すぎるとスペースを持て余してしまうし、狭すぎるとストレスの原因になります。

1LDKや2LDK、3LDKなど、選べる間取りは様々ですが、自分たちのライフスタイルや将来のことも見据えて選ぶことが大切です。

この記事では、二人暮らしに最適な間取りの選び方や、それぞれの間取りの特徴・メリット・デメリットについて解説します。これから家づくりや部屋探しを始める方は、ぜひ参考にしてください。

二人暮らしをする際の「間取り選び」の重要性とは

二人暮らしの間取り選びは、日々の暮らしや人間関係の心地よさに影響する、重要な要素です。

生活スタイルや価値観は人それぞれ異なるため、それに合った空間設計でないとストレスが溜まりやすくなります。

夫婦であれば「家事のしやすさ」、カップルなら「プライベート空間の確保」、老後を見据えたシニア世代であれば「移動のしやすさ」など、求める間取りは多種多様です。生活スタイルに合った間取りを選ぶことで、無理なく長く快適に暮らせます。

以下はライフスタイル別におすすめの間取りをまとめた表です。

自分たちに合っていない間取りを選んでしまうと、ちょっとしたことで不満が溜まりやすく、同じ家にいる時間が苦痛になります。

暮らし方や将来の変化も見据えて、自分たちに合った間取りを選びましょう。

二人暮らしの間取りの選び方

二人暮らしの間取りの選び方について、1LDK・2LDK・3LDKの特徴と違いを解説します。

1LDK・2LDK・3LDKの特徴と違い

注文住宅での間取り選びでは、1LDK・2LDK・3LDKの特徴を理解し、自分たちの暮らしに合った広さと部屋数を設計することが大切です。

それぞれの間取りには活用方法や空間の使い方に違いがあり、住み心地に大きく影響します。

各間取りの主な特徴は下表の通りです。

注文住宅では、1LDKのようなシンプルな間取りでも、空間の広がりを感じさせる設計にすることで、ゆとりのある暮らしが実現できます。

2LDKは、将来的に用途を変えられる部屋があるため、柔軟性が高く、共働き世帯や将来子供を持つ予定のある家庭にも人気です。

3LDKになると、暮らしに余裕が生まれ、収納やプライベート空間を確保しやすくなるほか、親の同居などライフステージの変化にも対応可能です。

以下に、それぞれの間取りがどのようなライフスタイルの人に向いているかを紹介します。自分たちの暮らし方に合った間取りを見つける際の、参考にしてみてください。

1LDK: コンパクトでコストを抑えたい人向け

1LDKは、シンプルでコストを抑えたい二人暮らしに最適な間取りです。

延べ床面積が小さいため、建築費・税金・光熱費など、家にかかるコストを抑えやすいからです。

1LDKではリビングと寝室が明確に分かれているため、生活にメリハリがつけやすいというメリットがあります。

収納や部屋数が少ない分、無駄のない設計が求められますが、それによって動線がスムーズになり、掃除や整理整頓もしやすくなります。

2LDK: 書斎や趣味部屋を確保したい人向け

2LDKは、二人暮らしでもプライベート空間をしっかり確保したい人にとって、バランスの取れた間取りです。

一部屋を在宅ワーク用の書斎にしたり、趣味のためのスペースや将来の子供部屋にしたりと、用途の自由度が高く、長く使える間取りとなっています。

LDK空間を広く設計すれば、家族が集う場所としての快適性もアップ。家全体のバランスを見ながら空間をつくることで、開放感のある住まいが実現できます。

さらに、1LDKに比べて建築コストはやや上がりますが、注文住宅でも比較的手が届きやすい価格帯で計画できるのも魅力です。

3LDK: 将来的な使い方を考慮した余裕のある間取り

3LDKは、将来のライフスタイルの変化に柔軟に対応できる、余裕ある間取りです。

部屋数が多いため、子供部屋や書斎、ゲストルームなど、さまざまな用途に使えます。

3つの個室があれば、夫婦それぞれのプライベート空間を確保できるほか、在宅ワークや趣味、来客対応もできるため、生活の自由度が大きく広がる点が魅力です。

また、収納スペースも十分に確保しやすいため、物が増えてもスッキリとした暮らしを保ちやすくなります。

荷物が多い家庭や、子育てを視野に入れている人にとって、3LDKは非常に実用的な選択です。

二人暮らしをする際にかかる費用とコストの考え方

二人暮らしをする際、間取りごとにどのくらいの費用がかかるのでしょうか。コストを抑える工夫と併せて解説します。

間取りごとの費用の相場

間取りが広がるほど、建物本体価格も高くなる傾向があります。延べ床面積が増えることで、使用する資材や工期が増えるためです。

下表はあくまで相場ですが、間取りごとに費用は変化します。

予算計画の目安として、参考にしてみてください。

コストを抑える工夫

注文住宅のコストを抑えるには、優先順位とシンプルな設計、制度の活用がポイントです。家づくりには多くの選択肢があるため、全てにこだわると費用が膨らんでしまいます。

コストを抑えた家づくりをしたい方はまず、「こだわる部分」と「妥協できる部分」をはっきりさせましょう。例えば、キッチンや浴室にお金をかけて、外観はシンプルにするなどの工夫が有効です。

また、凹凸の少ない総二階の家は、構造が安定し、材料費や施工費を抑えやすくなります。標準仕様や既製品をうまく使えば、設備や家具にかかる費用も節約できます。

さらに、土地の形状や地盤の状態にも注意し、余分な造成費がかからない土地を選ぶことも大切です。

条件にマッチする場合は、補助金や住宅ローン制度も上手に活用して、無理のない予算で理想の家を目指しましょう。

二人暮らしの間取りのメリット

二人暮らしの間取りのメリットについて解説します。

生活動線がシンプルで快適

1LDKや2LDKのように生活の中心がコンパクトにまとまった間取りを選ぶことで、家の中の移動がスムーズになり、ムダな動きが少なくなる点がメリットです。

リビング・キッチン・寝室などが近くにあると、掃除や片付けが効率よく行え、家事の負担も減ります。

収納や書斎などライフスタイルに合わせた設計ができる

2LDK以上の間取りであれば、ライフスタイルに合わせて、空き部屋を自由に使える点もメリットです。

収納部屋や書斎を設けたり、来客用のスペースにしたりと、自分たちの生活スタイルに応じた使い方ができます。

将来的に子供が生まれたり、親との同居を考えたりする場合でも、間取りを工夫して対応しやすい点も魅力です。

省エネで光熱費を抑えやすい

1LDKなど部屋数の少ない間取りでは、照明や家電も最小限で済みます。

また、リビングなどの共用スペースをうまく使うことで、無駄な電力や水道の使用を避けられ、家計にもやさしい設計が可能です。長い目で見ても節約に繋がります。

二人暮らしの間取りのデメリット

二人暮らしの間取りにはメリットがある一方で、デメリットもあります。

狭すぎると圧迫感がある

二人暮らしで間取りが狭すぎると、生活スペースが窮屈に感じられます。共有空間に必要な家具が収まりきらず、自由な動線が確保しにくくなるからです。

延べ床面積20坪以下の1LDKや1DKでは、LDKの広さが10帖未満になることもあり、ダイニングテーブルとソファを同時に置くのが難しい場合があります。二人で快適に過ごすにはスペースが足りず、圧迫感を覚える原因になります。

収納不足になりがち

クローゼットが1つだけだったり、収納が寝室にしかない場合、季節用品や来客用布団などが収まりにくくなる場合があります。生活スペースを圧迫しないためには、収納付きベッドや壁面収納などの工夫が必要です。

将来的に家族が増える場合の柔軟性が必要

二人暮らしの間取りは、将来の家族構成を見越して選ぶことが大切です。後から子供が生まれたり、働き方が変わったりすると、空間が足りなくなる可能性があるからです。

1LDKや2LDKでは、子供部屋や在宅ワーク用の個室が不足し、手狭に感じることもあります。ライフスタイルの変化にも対応しにくくなるため、数年後の生活を想定した間取り設計が重要です。

注文住宅の施工事例と間取り

以下では、ステーツの施工事例と実際の間取り図を紹介します。

事例01:天井高で広がる、平屋の開放感

面積(坪数):20.59坪
家族構成:夫婦

こちらの住まいは平屋で、階段がなく移動も楽。将来まで快適に暮らせる間取りが特徴です。

こちらの施工事例では、屋根の高さを活かして、リビングの天井を高く設計。コンパクトながらも圧迫感のない、広がりを感じる空間となっています。

外観は片流れの屋根と凹凸のあるデザイン、玄関はウッドデッキからアプローチできます。ブロンズ色のLow-eガラスが、落ち着いた雰囲気を醸し出す住まいです。

事例02:自分時間を楽しむ、余白のある家

面積(坪数):33.08坪
家族構成:夫婦(将来子供1人想定)

こちらは、部屋数をあえて絞り、その分、趣味室やちょっとした余剰スペースを豊かにとった事例です。

ダイニングはキッチン前のカウンターでシンプルにまとめ、日常の動線もスムーズ。

2階ホールには本棚を設置し、家の中に「好きなことに集中できる場所」をちりばめました。コンパクトながらも、自分たちらしく快適に暮らせる工夫が詰まった一邸です。

事例03:木のぬくもりと光に包まれる、開放的な住まい

面積(坪数):33.81坪
家族構成:夫婦(将来子供1人想定)

こちらは、将来子供ができた時のために、2LDKのうち1室をしっかり確保しつつ、家全体に開放感を持たせた事例です。

玄関を入ると大きな窓の向こうに坪庭が広がり、自然と視線が抜ける設計に。LDKは21.1帖とゆとりがあり、木目の天井や間接照明が心地よい雰囲気をつくります。

キッチンを中心にデザイン性と実用性を両立し、水回りはサンルームからトイレ洗面所、脱衣所、浴室と、一直線の動線で毎日の家事もスムーズにこなせる、快適な間取りです。

まとめ

二人暮らしの間取り選びでは、現在の暮らしやすさだけでなく、将来のライフスタイルの変化も見据えて検討することが大切です。部屋数や収納、動線や空間の使い方によって、快適さは大きく変わります。

今回ご紹介した間取りの特徴やメリット・デメリットを参考に、二人にとって最適な住まいをじっくり考えてみてください。

ステーツでは、お客様の暮らしに合わせた最適な間取りを提案しています。「何から考えればいいかわからない」といったご相談も大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

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ステーツ暮らしのアドバイザー
ステーツの専門家が、家づくりにまつわるお役立ち情報や、みなさまの不安・疑問にお応えします。注文住宅に数多く関わらせていただいた住宅プランナーの視点で、実際のステーツの事例とともに、家づくりに関するアドバイスをご紹介します。