
「平屋って本当に地震に強いの?」「2階建てより安全って聞くけど、実際どうなの?」そのような疑問をお持ちの方に向けて、この記事では平屋の耐震性について解説します。さらに、安心して長く暮らすために知っておきたい設計のポイントや、ステーツが実際に提案している地震に強い家づくりの工夫も紹介。平屋の安全性が気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
平屋の耐震性が注目されている理由

近年、地震への備えとして「住まいの耐震性」に対する意識が高まっており、その中で特に注目されているのが「平屋」という住宅の形です。
なぜ今、平屋が耐震性の高い住まいとして選ばれているのでしょうか。ここではその理由について詳しく紹介します。
地震が多い日本において耐震性は重要
日本で家を建てるうえで、「耐震性」は欠かせない性能です。日本は世界の中でも特に地震が多い国であり、どこに住んでいても大きな地震に見舞われる可能性があるからです。
実際、マグニチュード6.0以上の地震のうち、約2割が日本で発生しているとされており、北海道から九州まで約2,000の活断層が確認されています。しかも、地震発生確率が低いとされた地域でも、熊本地震のような大地震が起きた事例もあります。
こうした背景から、住宅における耐震性の重要性は年々高まり、住み続けられる強さを備えた住まいづくりが求められているのです。
「平屋」が地震に強い家として近年注目を集めている
平屋は地震に強く、安心して暮らせる住まいとして注目されています。建物は重心が固定されるため、その重心が低いほど安定性が高くなり、地震の揺れによる影響を受けにくい構造となるからです。
実際に、上下階のないシンプルなつくりは建物全体の揺れを軽減しやすく、倒壊や損傷のリスクを抑える効果があるとされています。また、地震発生時の避難動線も確保しやすいため、安全性を重視する方に選ばれています。
ステーツでも、耐震性に優れた平屋のプランを提案しており、多くのお客様から安心できる住まいとしてご好評をいただいています。例えば20坪前後の3LDKといったコンパクトな平屋でも、間取りや構造の工夫により、高い耐震性と快適な暮らしを両立することが可能です。

平屋が地震に強い理由

ここでは、ステーツが提案する平屋住宅が「地震に強い理由」について、具体的に紹介します。
重心が低く、揺れにくい構造
平屋は建物の重心が低く、地震の揺れに強い住まいとして知られています。これは、建物全体が低く安定しているため、地震のエネルギーを受けにくい構造になっているからです。
階層のある住宅も様々な工夫により安全性を高めていますが、従来、平屋は構造上揺れが伝わりにくく、構造的に安定性の高い設計ができる特長があります。住まいの高さを抑えつつ、強さと快適さを両立できるのが平屋の魅力です。
2階建てよりも倒壊リスクが低い
平屋は構造がシンプルで重心が低いため、揺れのエネルギーが分散しやすく、地震時にも安定した住まいを実現しやすい特徴があります。
建物は階数が増えるほど、上階に重さがあるため地震の際に建物が大きく揺れやすくなります。その点、平屋は上階の重さがないぶん構造が安定しやすく、地盤への負担も比較的少ない傾向にあります。
もちろん2階建てにも多くの魅力がありますが、平屋ならではのこの安定性が、地震に強い住まいとして注目されている理由のひとつです。
壁量・バランスのとりやすさによる耐震効果
1階のみで構成される平屋は構造が単純で、建物全体の力の流れを効率よく設計できるため、壁の量や配置のバランスをとりやすく、地震に強い構造を実現しやすい住宅です。
耐震性を高めるには、壁の量を十分に確保し、建物の四方にバランスよく配置することが重要です。平屋は上下階の制約がない分、設計の自由度が高く、揺れに強い家づくりがしやすくなります。
ステーツでは、こうした構造の特性を活かした家づくりを行っています。

平屋の設計で地震に強くするためのポイント

平屋は構造上、地震に対して安定しやすい特長がありますが、より安心して暮らすためには耐震性に関する様々な工夫が欠かせません。
被害リスクをできるだけ抑え、長く安全に住み続けられる平屋を実現するために押さえておきたいポイントを以下で紹介します。
耐震等級2・3を取得する設計
「耐震等級2」や「耐震等級3」を満たす設計は、複数階の住宅はもちろん、平屋においても高い耐震性を確保するために有効です。
これらの等級は、建物がどれほどの地震に耐えられるかを示す指標です。また、安全性を判断するうえでも、重要な基準となります。
以下の表のとおり、等級が上がるほど、より大きな揺れにも耐えられる性能となります。

ステーツでは、全棟で耐震等級3を実現し、家族の安全と安心を守る家づくりを行っています(※)。
>ステーツの安心安全な家づくりについてはこちら
※積雪1.0mを超える地域は耐震等級2になる場合があります。
耐震+制震の導入の検討
平屋の耐震性をさらに高めるには、「耐震」だけでなく「制震」の考え方も取り入れることが重要です。これらの技術を組み合わせることで、地震による揺れのエネルギーをより効果的に受け流し、建物への負担を軽減できるからです。
実際、それぞれの技術には以下のような違いがあります。

このように、異なる特性を持つ技術を適切に組み合わせることで、より安心できる住まいをつくることが可能になります。ステーツでは、お客様の希望や建物条件に合わせて、最適な対策を提案しています。
壁の配置バランス/耐力壁の確保
地震に強い平屋を実現するには、耐力壁を十分に設け、かつ壁の配置バランスを適切に整えることが重要です。地震の揺れは建物に均等ではない力を加えるため、壁の配置が偏っていると一部に負荷が集中し、倒壊や損傷の原因となるからです。
ステーツでは、平屋の構造特性に合わせて耐力壁の位置や量を慎重に検討し、建物全体の耐震性を高める設計を提案しています。

注文住宅の施工事例と間取り
以下はステーツが手がけた、耐震性に配慮した平屋の事例です。家づくりの参考にしてみてください。
事例01


面積:35.06坪
家族構成:夫婦+子供2人


こちらの平屋住宅は、低く抑えたシンプルな外観が特徴で、構造的にも地震に強い設計がされています。建物全体の重心が低く、揺れに対する安定感が高いため、万が一の災害時にも安心して暮らせる住まいです。


間取りは、浴室から脱衣室、洗面室、ランドリー、クローゼット、寝室まで一直線に続く生活動線が魅力。日々の暮らしを快適にするだけでなく、非常時の動きやすさにも繋がっています。
収納や設備にも細やかな工夫があり、安心・快適の両方を叶えた実例です。
事例02


面積:26.32坪
家族構成:夫婦+子供2人


三角屋根と木の板張りが印象的なこちらの平屋住宅。26坪というコンパクトなつくりながら、外観に温かみと可愛らしさを感じさせるデザインが魅力です。

建物全体の高さを抑えた構造は、地震の揺れによる影響を受けにくく、平屋ならではの安定感が日々の安心に繋がっています。見た目の美しさだけでなく、安全性にも配慮された、快適で心強い住まいの実例です。
事例03



面積:25.38坪
家族構成:夫婦+子供2人


こちらの平屋住宅は、全体の高さを抑えた低重心の構造により、揺れに強い安定感が魅力です。平屋ならではの一体型構造に加え、半吹抜けや梁の見える設計が、構造性能を保持しつつ開放的な空間の実現にも繋がっています。

小屋裏収納は、重心に大きな影響を与えない位置とサイズに計画されており、耐震性を損なうことなく収納スペースを確保しています。生活動線もスムーズで、家族が安心して長く住み続けられる快適な住まいです。

まとめ
平屋が地震に強いと言われるのは、建物の高さを抑えた安定した構造や、壁の配置バランスをとりやすい設計が可能といった特長があるからです。これにより、地震の揺れに対して優れた耐性を発揮しやすい住宅が実現できます。
ステーツでは、耐震等級3の取得をはじめ、緻密な構造計算や壁配置の工夫により、安全性と快適性を両立させた平屋住宅を提案しています。
「地震に強い平屋を建てたいけれど、何から始めればいいかわからない」「家族が安心して暮らせる住まいを叶えたい」とお考えの方は、ぜひお気軽にステーツまでご相談ください。専門スタッフが、一つひとつ丁寧にサポートいたします。

